ザ・ストロークスのジュリアン・カサブランカスがソロ・アルバム『フレイゼズ・フォア・ザ・ヤング』で取り入れた複雑なリズムについて語りながら、できるだけ「フィル・コリンズの領域」を避けるように努めたと話している。
小説家オスカー・ワイルドによるエッセイ『若者のための警句と哲学(Phrases And Philosophies For Use Of The Young)』からタイトルが取られているこの8曲入りのアルバムは、11月4日のリリース。
「アルバムの大部分ではたくさんの異なるリズムが同時進行している。ドラムのビートをいっぱい集めたんだ」とジュリアンはGQ誌に語っている。「なかなか微妙なんだけどさ。油断するとすぐフィル・コリンズの領域に入ってしまう。別に彼が悪いってわけじゃないけど。でもまあ、ああいう複雑なパーカッションものに凝っているんだ。未だにうまい方法を考えてる途中なんだけどね。ひどいものを作るのには本当にたくさんの方法があるから」
このインタビューでジュリアンは、最初の頃はソロ作品を作ることにあまり熱心になれなかったとも語っている。
「長い間ソロはやりたくなかったんだけど、他のみんながストロークスの外に出て、ストロークスのフィルターを通さない作品を作り始める時期が来たんだ。それに、曲を書いているときに、ストロークス用だなと思える曲のほかに『これは何としても自分でやりたい』と思う曲も出てきた。それが1つの実験だったとは言いたくないけれど、物事を一から作り上げるってのは気持ちの良いものだよ」
またジュリアンは自分のファッションについても語っている。「自分が着たいものについて話すとき、僕はいつも『マッドマックス』(1979年のアクション映画。メル・ギブソン主演)みたいな感じと言っている。あれと『シザーハンズ』は紙一重なんだけどね」
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
ジュリアン、ソロ作は反P・コリンズ
2009.10.22 21:45