2017年7月20日にこの世を去ったチェスター・ベニントンが、同年5月にリリースされたリンキン・パークのアルバム『One More Light』に対するファンの反応に悩んでいたことが明らかとなった。
「Blabbermouth」によると、チェスターがリンキン・パークの前に在籍していたバンド、グレイ・デイズのドラマーであるショーン・ダウデルが、フィンランドのテレビ番組『Kaaos TV』に出演した際、次のように語っていたという。
「バンドが『One More Light』をリリースしたとき、アルバムは彼らが思うような形ではファンに受け入れられなかった。少なくともチェスターが思ったようには受け入れられなくて、ファンからネガティブな反応をたくさん受け取っていた。それで、チェスターは本当に悩まされてたんだ。そのことについて、俺たちはいっぱい話し合った。
チェスターは気落ちしてたし、Twitterで人々を非難して、動揺してた。それで俺は、“おい、そんな奴らにめげてたらダメだ。そんな価値はないだろ。音楽の出来はいいんだから、そんな戯言を心配するな”って言ったんだ」
続けてショーンは、『One More Light』のようなアルバムでも、ファンの95パーセントが作品を気に入っても残りの5パーセントが批判し、そういったファンがSNSなどに非難やネガティブなコメントを書き込むことに時間を費やしているとも述べた。
また、ショーンはチェスターについて「彼は大体いつも幸せだった。それが鬱ってもんなんだろう。傍から見ると99パーセント人生に満足していて、素晴らしいソウルを持っていて、周りを楽しくさせて、いつも笑っている」、「チェスターはいつも、太陽より明るいタイプだった。感じている痛みを外へ出すことはなかった。もちろん、人生を通して何度か(苦しんでいる様子を)見たことはあるけれど、それでも長く引きずることはなかった」と、長年の友人だからこそ知るチェスターの性格を話した。