プーチン大統領、ロシアにおいてラップは「指導して管理すべき」と語る。過激なリリックを理由にラッパーの逮捕も
2018.12.18 18:20
ロシアのプーチン大統領が、「国の堕落を防ぐため」ラップを「指導して管理すべき」と語っていることが分かった。
プーチン大統領は現地時間12月15日に行われた文化諮問委員会との会議の中で、ロシアの人気ラッパーHuskyがその過激なリリックを理由に逮捕された件を受け、ラップ・ミュージックに関する正式コメントを発表したと「NME」が伝えている。
大統領は「ラップ・ミュージックを禁止するよりも、指導して管理すべきだ」と主張し、「それをどう実行して監督し、必要な方向へ導いていくか……それが最も重要な問題だ」と述べていたという。
さらに大統領は、ラップが「ドラッグとセックス、反抗」の3つの柱から成っているとし、「この中で一番懸念すべきなのがドラッグであることは明らかだ。ドラッグこそが国の堕落を招く」ともコメントしていたそうだ。
なお、近年ロシアにおけるアンダーグラウンドのラップシーンは爆発的な人気を得ているとのことで、今年最もストリーミングされたアーティストのひとりとしてカザフスタン出身のラッパー、Jah Khalibの曲‟Medina”が挙がっている。
最近ロシアでは、ポップスターのMonetochkaやパンクバンドのFriendzonaといったアーティストのコンサートが立て続けてにキャンセルされたとも報じられている。