ジェームス・マーフィーとの一悶着で改名のデス・フロム・アバヴ、結局名前を戻した理由とは?

ジェームス・マーフィーとの一悶着で改名のデス・フロム・アバヴ、結局名前を戻した理由とは?

元々のバンド名「デス・フロム・アバヴ」に「1979」を加えて「デス・フロム・アバヴ1979」に改名していたバンドだが、今年の6月に新曲“Freeze Me”をリリースした際、バンド名から再び「1979」を抜き、「デス・フロム・アバヴ」に戻すと発表していた。

バンド名に「1979」を加えたのはジェームス・マーフィーが運営する同名のレーベル「DFA(デス・フロム・アバヴ)レコーズ」から改名を求める通告を受けてのことだったが、当時「デス・フロム・アバヴ」に戻した理由について語られることはなかった。

しかしこの度、ポッドキャスト「2Hours With Matt Pinfield」に出演したセバスチャン・グレインジャーがその理由について語っている。


改名の理由は「(“1979”が付いたバンド名が)長すぎる。バカっぽくて長すぎる名前だから」と明かしたセバスチャンは、再度の改名を決めた時の状況を以下のように説明した。

「俺たちはその日外に食事をしに行ってて、たしかワインを2本開けたりして深酒してたんだ。で、『1979はもうやめよう。長すぎる』って話になったんだよね」

その後ライブなどで「1979」を外したバンド名を記載していたものの、「誰も何も言わなかった」のだという。

しかしまた別の理由もあるとのことで、“Freeze Me”のアートワークを制作していた際のエピソードを以下のように語った。

「“Freeze Me”のアートワークを作る時に、自分は何がしたいのかって色々考えてた。曲のタイトルは“Freeze Me”だから、まずは文字通りアルファベットの氷が作れる製氷トレイを持ってきてみたんだ。で、『デス・フロム・アバヴ』と『Freeze Me』のスペルの氷を作った。その時使ってた製氷トレイに数字がなくて『1979』は作らなかったんだ。もしあの製氷トレイに数字も含まれてたら、“Freeze Me”は違うものになっちゃってただろうね」

ジェームス・マーフィーとの一悶着で改名のデス・フロム・アバヴ、結局名前を戻した理由とは?

なお、「ピッチフォーク」によると、当時改名を求める通告書を提示したジェームス・マーフィーは同じ名前を持つバンドが存在することが法的に問題ないのかを調査するため、弁護士を雇うなどして「大枚をはたいた」と明かしていたという。

デス・フロム・アバヴに対しては「正直、あのバンドには前々から私たちがどれだけの金を使ったか言いたかったんだ。向こうは『ジェームス・マーフィーのクソ野郎! 』なんて思ってるだろうけど、本物のクソ野郎になりたくなかったから大枚をはたいて、ちゃんとしたやり方を見つけようとしたんだ」と語っていたようだ。

そして通告書を受け取ったデス・フロム・アバヴは当時、バンドのウェブサイトに「DFAレコーズのクソ野郎。ジェームス・マーフィーのクソ野郎」などと綴っていた。

バンドが結局名前を戻したことについて、ジェームス・マーフィー側からのコメントなどはまだ発表されていない。

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