5月22日に起こったアリアナ・グランデのコンサート会場でのテロ事件から約1週間が経過し、アリアナ本人が事件に対する思いをツイッター上に公開した。
以下に全文訳を掲載する。
— Ariana Grande (@ArianaGrande) 2017年5月26日
「私の心と祈りの気持ち、そして哀惜の念は、マンチェスターで犠牲になった方々とその家族、恋人、そして友人の皆さんと共にあります。
皆さんの心の痛みを和らげたり、取り除いたりすることは私にも、誰にも、何にもできることではありません。
でも、どんな形であれ私の助けを必要としてくれるのであれば、できることは何でもします。私の手と、心を差し伸べたいと思います。
今私たちにできることは、これからどうやってこの痛みと向き合っていけばいいのかを考えることです。
事件のあと、ファンの皆さんと、その周りの方々のことをずっとずっと考えてきました。
皆さんのこれまでの行動の数々には本当に感動し、誇りに思っています。皆さんが見せてくれた思いやり、優しさ、愛、強さ、そして団結する心は、あの月曜日に起こった恐ろしい事件とはまったく正反対のものでした。
皆さん1人1人が、あの事件の持つ凶悪さと正反対のものだったのです。
痛みと恐怖、そして今もずっと続いているトラウマを経験させてしまって、本当に悲しい気持ちでいます。
あんなに恐ろしい、自然の摂理に反したことがなぜ起こるかなんて、きっと一生理解することはできないでしょう。
そして、その「理解できない」という事実こそが、私たちが屈してはならない理由でもあるのです。
私たちは、恐れによって立ち止まることも、恐れに任せて行動することもしません。
私たちは、この事件によって分断させられることなどありません。
私たちは、悪に勝利を渡すことはしません。
今年の残りの日々を、皆さんに会わず、抱きしめることもできず、元気づけることもできないまま、そして皆さんに元気づけてもらう機会のないままに過ごしたくはありません。
団結し、助け合い、今よりももっと愛し合い、もっと大きな声で歌い、もっと優しく、寛大に生きていくことで暴力へ立ち向かいましょう。
被害者とその家族の皆さんへ経済的支援をするため、そしてファンの皆さんと共に過ごすために、私はもう一度、すばらしく勇敢な地であるマンチェスターへ戻り、チャリティ・ライブを行います。
仲間であるミュージシャンと友人たちが、マンチェスターへの愛を示すために力を貸してくれました。詳細が決まり次第、すぐに発表します。
「デンジャラス・ウーマン」のツアーを始めて以来、このツアーはファンの皆さんにとってどこよりも安全な場所となるように心がけてきました。
このツアーは皆さんにとっての逃げ場であり、祝う場であり、癒やしと安心感を得る場であり、そして何より、自分自身になれる場にしたかったのです。オンラインで出会った仲間に合う場所、そして自分を表現する場にしてほしかったのです。
あの事件に、その願いを壊されてはなりません。
コンサートでステージから見る皆さんは、美しく、1人1人が個性的で、純粋で、幸せそうです。
1人1人が違う皆さんですが、そこに集まっている目的は同じです。音楽のためにそこにいるのです。
音楽は、この地球上の誰もが享受できるものです。
音楽は、私たちを癒やし、私たちを団結させ、幸せにさせてくれるものです。
だからこそ、これからも音楽を絶やしてはならないのです。
犠牲になった命と、その命を愛していた方々、そしてファンの皆さん、今回の悲劇で被害を受けたすべての方々へ、敬意を示し続けます。
皆さんのことは今後毎日、私の心の中にあり続けます。そして、私は今後一生、何をする時でも、皆さんのことを想い続けます。
アリアナ」
アリアナ・グランデは「デンジャラス・ウーマン」のワールド・ツアーを一旦延期させているものの、8月の来日公演は現在のところ予定通り行われることが発表されている。
なお、声明文の中で言及されているチャリティ・ライブについては、今後詳細が発表される見込みだ。
来日公演の詳細は以下の通り。
●ARIANA GRANDE 「DANGEROUS WOMAN TOUR」
(アリアナ・グランデ 「デンジャラス・ウーマン・ツアー」)
8月12日(土) 幕張メッセ OPEN 15:00 / START 17:00
8月13日(日) 幕張メッセ OPEN 14:00 / START 16:00
<問>クリエイティブマン 03-3499-6669
更なる詳細は、クリエイティブマンの公式サイトで確認することができる。
https://www.creativeman.co.jp/artist/2017/08ariana/