ニール・ヤング、新たな高音質ストリーミング・サービス立ち上げを発表

ニール・ヤング、新たな高音質ストリーミング・サービス立ち上げを発表

独自の高音質デジタル音源ファイル・システムとその専用プレーヤーの「PONO」を2014年に開発し商品化させたニール・ヤングだが、新たなストリーミング・サービス「Xストリーム」を立ち上げることを発表した。

「PONO」は高音質を実現するFLAC音源ファイルによる配信サービスを専用のサイトで行っていたが、昨年同サイトは閉鎖されていた。

ニールは「PONO」のオフィシャル・サイトで「サイト閉鎖時点から今回のような展開を考えていた」、「同じようなダウンロード・ストアを立ち上げようと準備を進めたんだけど、やればやるほど、これを作り直そうとすることの難しさと、運営の維持に巨額の費用がかかることが分かってきたんだよ。だからストアを再開しただけじゃ足りないと思ったんだ」と説明している。

「PONO」の主軸をハイレゾ音源のストリーミングへ移し、シンガポールのオラストリーム社と共同で今回の「Xストリーム」を開発したという。

「Xストリームでは、ユーザーのネットワーク環境でその時可能な最高音質を提供して、ネットワーク環境が変わればそれに応じて変化していくものになってるんだ」とサービスを説明し、再生が中断されることなく自在に高音質ビット音源を圧縮していく唯一のシステムになっているとニールは発表している。

また、近いうちに自身の作品はすべて「Xストリーム」で公開していくことになるという。

さらにニールは「PONO」のFLAC音源の配信について、レコード会社が高音質である音源により高い印税を課していることも問題のひとつだと指摘している。
「PONO」ではアルバムの値段がおよそ20ドル(約2180円)から30ドル(約3270円)、楽曲が約2ドル(約218円)から3ドル(約327円)と、通常の配信よりも割高であった。そのためハイエンド指向であると批判されてきたが、そもそも価格のばらつきがあること自体に問題があり、「デジタル解像度の優劣とは無関係にどんな曲も同じ値段で売られるべきだ」「ハイレゾが高価なままだったら、ユーザーは結局安い方しか選ばないだろうし、そうなったら高音質がどういうものなのか結局聴かないままになっちゃうんだよ」とニールは訴えている。
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