【10リスト】10-FEET、一生聴き続けられる名曲10はこれだ!

昨年7月に約4年ぶりのリリースとなるシングル『アンテナラスト』を、さらに今年2月にはシングル『ヒトリセカイ×ヒトリズム』をリリースというトピックが続き、改めて注目を集めている10-FEET。自身でフェス「京都大作戦」を行っていることが顕著であるように、ライブバンドとして名高い彼らだが、1997年の結成以来、7枚のアルバムと16枚のシングルをリリースし、名曲を生み出してきたバンドでもある。そこで今回RO69では、彼らの楽曲から「一生聴き続けられる名曲」を10曲セレクトした。名曲だらけであるが故に、かなり絞り込むことが難しかったのだが、あなたが思う10曲も思い浮かべながら、テキストを読んでみて欲しい。(高橋美穂)


① CHERRY BLOSSOM(1stアルバム『springman』/2002年)
かなり初期からライブのハイライトで演奏されてきた楽曲。《さくら舞う さくらが咲く》と歌うサビで、ライブハウスのフロアにパーッと桜が咲くようにキッズの笑顔が広がる光景は、当時から今に至るまで変わらない。生死を前向きに歌い鳴らすと同時に《他界》や《伴侶》といったロックには歌われることが少ないワードも盛り込んだこの楽曲は、彼らの土台となり、彼らの名と音を知らしめた“RIVER”へと繋がっていった。


② RIVER(2ndアルバム『REALIFE』/2004年)
2002年10月にシングルとしてリリース(ちなみに『ROCKIN'ON JAPAN』に初めて彼らのインタビューが掲載されたのはこの時)。彼らが培ってきた、メロディックパンク育ちのカラッとした3ピースの演奏に、エモーショナルなメロディで《母は泣いた》と歌う日本的な情緒が重なるという異色の名曲に、多くの人の耳が惹き付けられた。10-FEETがオリジナリティを確立して歩み始めた、重要な楽曲。


③ 2%(2ndアルバム『REALIFE』/2004年)
今更シングルではなかったことに驚いたのだが、それくらい彼らを代表する楽曲。《いつかいつか土に還る》という想像できないけれど紛れもない現実と、《失恋も失業も君の莫大な経験に》という聴き手が重ね合わせやすい現実を併せて描かれた歌詞は、韻を踏んでいることや小気味いい演奏と相まって、たくさんのキッズの背中を押してきた。


④ VIBES BY VIBES(3rdアルバム『4REST』/2005年)
ライブハウスで何度も演奏されることで、キッズの熱を得て成長してきた楽曲。《余裕綽々で胸に着々と根を張る VIBES VIBES VISES》というサビは、ノリはいいものの舌がもつれそうになるほど早口で難しいにも関わらず、ライブでは大きなシンガロングを巻き起こす。関西弁の温かい歌詞は、まさにTAKUMAの素顔と言えよう。


⑤ ライオン(4thアルバム『TWISTER』/2006年)
ホーンやコーラスも入った華やかなアレンジの一方で、メロディはとことん切なく、歌詞もまるで心の叫びのよう。《笑って生きる事に疲れて 人は孤独な生き物だって/優しさと弱さの間で叫んだ》――今聴いてみると、彼らにとっては、この時期はもしかしたら過渡期だったのかもしれないと思えるような複雑さをはらんでいる。


⑥ goes on(5thアルバム『VANDALIZE』/2008年)
TAKUMAの喉の不調でツアーが延期となり、初回の「京都大作戦」も台風接近で中止となった2007年の春~夏。秋にリリースされたこの楽曲は、これらを乗り越えた彼らが“goes on”と力強く宣言するように響いてきた。《人が海のように大きくなれたら 人が波のように優しくなれたら》という壮大且つ文学的な歌詞は、彼らがアーティストとして一回り成長したことを示している。


⑦ super stomper(6thアルバム『Life is sweet』/2009年)
全編英詞で男臭く駆け抜ける、アグレッシヴなナンバー。彼らのパンクやメタルといったルーツが、シングルという形で剥き出しになったことが痛快だった。それと同時に、《Jump around! Jumping free!》と鼓舞する歌詞が象徴しているが、彼らが直接的に音と言葉でキッズを引っ張っていこうとしている意思を感じる。


⑧ 風(6thアルバム『Life is sweet』/2009年)
フォーキーなテイストが前面に表れた名曲。《最初から真っ白のあの白と 消しゴムの跡だらけの白じゃあ/キタナイ白の方がイカすのさ 嫌なやつの方が純粋さを知っているのさ》という歌詞は、彼らの歴史に残る名フレーズだ。そして、ただしみじみと歌を聴かせるだけではなく、NAOKIとKOUICHIのスコーンと抜けた演奏が合わさることによって、10-FEETの楽曲として昇華されているところも重要。


⑨ その向こうへ(7thアルバム『thread』/2012年)
メロディ、ビート感、歌い方など、全てにおいて初期からの10-FEETらしさをアップデートしたような拘りが見える楽曲。そんな中で、叫ぶように《その向こうへ》と繰り返すサビには、彼らの変わらない人間臭さが滲み出ている。「これまでも歩いてきた。そして、まだまだ先に進む」という志がひしひしと感じられて、聴き手にも力をくれる。


⑩ 蜃気楼(7thアルバム『thread』/2012年)
泣き笑いのようなメロディ、TAKUMAをNAOKIが追いかけ歌う温かな歌詞、全てを包み込むKOUICHIのドラム。彼ら3人の関係性やキャラクターが聴こえてくる、ハートフルな名曲。《見失ったあの頃の夢も 今では明日を生きる意味で/ああ 僕は少し大人になって 驚き方さえ忘れた》というほろ苦い歌詞は、この時のTAKUMAだから書けたのだろうし、彼らと同世代なら少なからず頷けるところがあると思う。


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