【完全レポ】バニラズ×テナー×ニコが大阪に集結!「山崎死闘編」を徹底レポート!

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9月22日にライブイベント「rockin’ on PRESENTS JAPAN CIRCUIT vol.55 WEST 〜山崎死闘編〜」がなんばHatchで開催された。RO69では、この模様を写真とレポートでお届けする。

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昨年の11月開催から10ヶ月を経て、通算55回目、関西エリアの「山崎死闘編」としては7回目を数えるライブイベント「JAPAN CIRCUIT」。秋分の日にスケジュールされた今回の出演ラインナップは、go!go!vanillas、ストレイテナー、NICO Touches the Wallsという、胸が熱くなって仕方がないロックな顔ぶれ。オーガナイザーの山崎洋一郎(ROCKIN’ ON JAPAN総編集長)が挨拶し、過去の強力な出演者たちを振り返って集まったオーディエンスをどよめかせると、いよいよパフォーマンスの幕開けだ。

トップバッターはgo!go!vanillas。長谷川プリティ敬祐(B)、ジェットセイヤ(Dr)、牧達弥(Vo・G)、柳沢進太郎(G)が横一線に並んで喝采を受け止め、「盛り上がってこうぜーっ!!」と投げかけられる牧の言葉は異様な熱を孕んでいた。“マジック”から“ニューゲーム”という掴みではオーディエンスの小気味良いクラップを誘いながらC&W風味の爆走ロックンロールを繰り広げる。プリティは、本番前の挨拶で先輩格の2バンドに先を越されてしまったことについて「俺たちがダメなわけじゃないよ? あの2バンドが凄すぎる! 早すぎるの!」と笑いを誘っていたが、序盤から全力で挑みかかるような今回のライブは先輩バンドが上手にバニラズの緊張を解きほぐしていたからか、と合点がいった。スプリットシングルからの“ヒンキーディンキーパーティークルー”がまた速い速い。バニラズらしいチャーミングさや華やかさに加えて、男気溢れるロックのステージだ。牧が、テナーやニコに寄せる憧れ、そして表現姿勢の共鳴について熱弁を振るうと、“オリエント”で彼らのパフォーマンスは締め括られるのだった。

続いては、約5ヶ月間に及ぶ「Step Into My World TOUR」開催中のストレイテナー。翌日に名古屋、翌々日に広島公演を控えて参加だが、ホリエアツシ(Vo・G・P)、ナカヤマシンペイ(Dr)、日向 秀和(B)、大山 純(G)が揃うといきなりの“Melodic Storm”、そして硬質で鋭い響きの音を交錯させながらひた走る“TRAIN”と、確かなキャリアの先でまだ進化・深化し続けるバンドの姿に惚れ惚れとさせられるようなステージになった。4人の音がそれぞれに際立ちながら徐々に折り重なってゆく“シーグラス”が美しい。ピアノを奏で美声で歌い上げる“シンクロ”の後、ホリエは、バニラズ加入前にスタジオで働いていた頃の柳沢と出会っていたという意外なエピソードを語り始め、そのスタジオで飼われていたというスッポンの話題が膨らんだところから、「スッポンに噛まれたときって、逆にぐっと押し込むんだって。そうするとオエッて吐き出す」と豆知識を披露する。柳沢が好きな曲であるという“Alternative Dancer”はOJのクールでスタイリッシュなギターリフと共に届けられ、“From Noon Till Dawn”の豪快極まりないフィナーレまでを駆け抜けるのだった。

さあ今回、3組のトリを任されたのはNICO Touches the Wallsだ。光村龍哉(Vo・G)、古村大介(G)、坂倉心悟(B)、対馬祥太郎(Dr)の4人が姿を見せると、まずは声を発することもなく、光村のアコースティックギターと古村のエレクトリックギターが幽玄のサウンドスケープを描き出す“ストラト”だ。雄大に広がるアンサンブルにオーディエンスのクラップも加わり、じっくりとショウに引き込んでみせる。そこから鋭角に切り上がる“THE BUNGY”、タイトに決めまくる“BAD ROBOT”と、逃れがたい熱狂を育むための鮮やかな手捌きが心憎い。この9月に31歳の誕生日を迎えた光村は、祝福を受けながら「山崎死闘編ということで、まだみんな生きているってことは、死ぬまでやっていいということだな?」と笑顔の煽り文句を飛ばすのだった。

骨太で思い切りの良い一体型リフにメッセージを乗せて放たれる新曲“マシ・マシ”にしても、会場をひとつの生き物のように躍動させる“天地ガエシ”にしても、サイケデリックなインプロを交えて伸び伸びと自由闊達にプレイされる“ニワカ雨ニモ負ケズ”にしても。わざわざ荒地を選んで進むようにキャリアを重ねてきたニコは、今やロックンロールの奥義のようなものに楽々とタッチしてしまう。アンコールの催促に湧き上がる手拍子に触れて、光村は「3バンドに贈られたものと解釈しております」と語り出し、10年前の「JAPAN CIRCUIT」でプレイした“梨の花”を未だに超えられない、と何とも言えない表情で告げていた。“梨の花”でしっとり終わるのも何なので、と今回最後に届けられたのは“Broken Youth”。何度でも鮮烈さを掴もうとする、その飽くなき戦いが浮かび上がるドラマティックな名演であった。(小池宏和)

●セットリスト
go!go!vanillas
1. マジック
2. ニューゲーム
3. エマ
4. ヒンキーディンキーパーティークルー
5. デッドマンズチェイス
6. スーパーワーカー
7. カウンターアクション
8. オリエント

ストレイテナー
1. Melodic Storm
2. TRAIN
3. 冬の太陽
4. 原色
5. シーグラス
6. シンクロ
7. Alternative Dancer
8. 彩雲
9. REMINDER
10. From Noon Till Dawn

NICO Touches the Walls
1. ストラト
2. THE BUNGY
3. BAD ROBOT
4. Diver
5. マシ・マシ
6. 天地ガエシ
7. ニワカ雨ニモ負ケズ
8. 手をたたけ
en. Broken Youth
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