【完全レポ】め組、初ワンマン大成功! め組の未来とロックの今がここに繋がった!

  • 【完全レポ】め組、初ワンマン大成功! め組の未来とロックの今がここに繋がった! - pics by 上山陽介

    pics by 上山陽介

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め組が、9月2日にワンマンライブ「恵の嫁入り」をTSUTAYA O-WESTで開催した。RO69では、この模様をロングレポートでお届けする。

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●セットリスト
1. ジュゴンの背中に乗って
2. マイ・パルプフィクション
3. ホワイトタイガー
4. 余所見
5. 独りな武士
6. 2人のキャッシュカード
7. 夕方とカミナリ
8. クラシックダンサー
09. 僕あたしあなた君
10. キキ
11. 脳内コンクール
12. 悪魔の証明
13. Self Liner Notes DS
14. 500マイルメートル
(アンコール1)
15. 僕らの匙加減(新曲)
16. HEARTFUL
(アンコール2)
17. 放課後色 (新曲 / 菅原弾き語り)


7月にファーストアルバム『恵』をリリースした5人組バンド=め組が、初めて行うワンマンライブ「恵の嫁入り」。結成から約1年という、世間一般からすれば恵まれたタイミングでのワンマンだが、楽曲制作も、バンドとしての一体感も、そしてめ組結成以前から続く物語も、すべてが揃って未来を向いていることが伝わる、想像以上に感動的なライブになった。

お馴染みのラッツ&スター“め組のひと”に乗って、菅原達也(Vo / G)、出嶋早紀(Key)、富山京樹(Gt)、下山拓也(Ba)、大熊諒(Dr)の5人が賑々しく登場……かと思いきや、長くループするイントロがバンド演奏に移り変わり、1コーラスをカバーするという新鮮な立ち上がりで、O-WESTに集まった大勢のオーディエンスを沸かせる。そこから「ワンツー、ジュゴン!」の掛け声で切り出すアルバム曲“ジュゴンの背中に乗って”が、コーラスのシンガロングと一斉ジャンプで楽しげに共有されていった。楽曲の浸透力の高さが伺える一幕だ。

初ワンマンの機会を喜ぶ菅原が「僕らも頑張るけど、みんなで作るライブにしたいと思います!」と意図を伝え、ファンキーポップに狂った妄想が弾ける“ホワイトタイガー”へ。シュールな歌詞世界を、カラフルなポップサウンドで楽しげに響かせてしまうめ組である。切ない恋の情景をソウルフルに仕立て上げる“余所見”をオーディエンスの高速クラップが援護し、“独りな武士”では大熊がビートを刻みながらファルセットのコーラスを添えていった。ライブ初披露となる“2人のキャッシュカード”は、哀愁のキーボードフレーズと深いストーリーテリングが混ざり合う。

この後には、菅原が以前活動していたさよなら、また今度ねの楽曲群を次々にカバーする時間帯へと向かう。「さよ今として作った曲も、すごく大事なんですよ。(さよ今の)他のメンバーもライブで歌ってくれてるみたいなんで嬉しいし、僕もめ組で、末長く歌い続けていきたいと思います」と語る菅原。め組は以前からさよ今の楽曲をカバーしてきた、というか、め組結成当初はオリジナル曲がなくて、さよ今の楽曲でセッションしていたと大熊は語っていたが、彼も自分たちらしく演奏していきたいという姿勢を打ち出していた。下山はさよ今の結成時メンバーで、バンド名の名付け親でもあったそうだ。

過去と折り合いをつけ、覚悟を持って前に進むような3曲のカバーがあったからか、その後の“キキ”はとても晴れやかな響き方をしていた。菅原のストレンジ・ポッパーとしての才覚とバンドの表現力ががっちり噛み合う“脳内コンクール”や“悪魔の証明”を経て、菅原が「これまでの音楽のキャリアと、今日のライブもなんだけど、この歌を歌うためにやってきた気がします」と告げる“Self Liner Notes DS”は、まくしたてるような渾身のボーカルが素晴らしい名演であった。そして本編は、汗を滴らせながらの最大級シンガロング“500マイルメートル”で完璧に締め括られる。

グッズTシャツに着替えてアンコールの催促に応える5人は、家族も駆け付けたという今回のライブであらためて感謝の思いを口にする。そして、この日のために用意された新曲“僕らのさじ加減”は、「恋愛の終わりの歌なんです。わざと砂糖と塩を間違えてみたり、相手を試すような気持ち。すごく大事な曲になると思うんですよ」と自信満々に語られていたように、情景描写と心模様を強烈な推進力でスクロールさせる素晴らしいナンバーだった。アルバムを締め括っていた美曲“HEARTFUL”もそうだが、入り組んだポップ観を持つ菅原のソングライティングは、その一段階上のマジカルなキャッチーさに到達しようとしている。

鳴り止まない手拍子に再々登場すると、手を繋いで挨拶し、4人を見送ってひとりステージに残る菅原。1週間ほど前に出来たばかりの新曲を、最後に披露するという。ボ・ディドリーモデルのギターを携え、エレクトリックな弾き語りで届けられたその“放課後色”は、理不尽な怒り方をする先生に噛み付いて初めて君を守った、というユーモラスな物語のナンバー。なのだが、彼の歌声はそのユーモラスさを追い越して極上のエモーションを掴み取ってくる。まさに、あまりにも濃い放課後色の一曲であった。め組のバンドサウンドで仕上げられるのが、今から楽しみだ。(小池宏和)
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