EU離脱で揺れるイギリス、キャメロン首相が議会答弁でザ・スミスの歌詞を2度間違える

EU離脱で揺れるイギリス、キャメロン首相が議会答弁でザ・スミスの歌詞を2度間違える

国民投票でEU脱退という結果になり、その責任をとって辞意を表明したイギリスのデイヴィッド・キャメロン首相はイギリスの議会での答弁で大好きなザ・スミスの歌詞を2度間違えて引用して話題になっている。

キャメロン首相はかねてからスミス好きであることを表明してきているが、ジョニー・マーやモリッシーらはこれに反発していて、特にジョニーは「デイヴィッド・キャメロン、スミスが好きだと発言するのはやめろ、好きでもないくせに。好きになることはぼくが許さない」とまでツイートしたことで知られている。

6月29日に議会で行われた首相への議員からの質疑での答弁で、キャメロン首相は労働党のジェレミー・コービン党首が党内の反発に悩まされているのを引き合いに出し、「これほどまでの党員の支持を今まで感じたことはなかったが、私は辞職します。これほど支持されていない野党の党首を私は見たことがないが、どうやら彼は残るらしい」と揶揄した。それからザ・スミスの“Cemetery Gates”の歌詞を意図的に変えて、次のようなコメントをコービン党首に贈った。

「政治的にはこれから墓場へと向かう身として、わたしの大好きな人物の言葉を変えて引用すると『墓場の入り口で会おう!(Let’s meet at the cemetery gates!)』ということになりますね」

実際の歌詞は「そしてぼくらは墓場の入り口で出会う(So I meet you at the cemetery gates)」というものだった。

その後、質疑で労働党のケリー・マッカーシー議員が、EU脱退についてイギリスの各地方都市が不安を抱いていて、EUとの交渉に臨むにあたって希望の火を期待していいのかという意味でザ・スミスの“There Is A Light That Never GoesOut”を引き合いに出すと、キャメロン首相も負けじと同曲の歌詞を引き合いに出して、次のように答弁した。

「この曲は実は心中について歌っていたはずですがね。確か、歌詞はこういうものだったと思うんですよ。『もし二階建てバスがぼくたちを目がけて突っ込んできたなら/君の隣にいるより素敵なことはない(If a double decker bus crashes into us, there’s no finer way than by your side)』とか確かそんな意味だったと思いますよ」

実際の歌詞は「もし二階建てバスがぼくたちを目がけて突っ込んできたら/きみの隣で死ねるなんて天にも昇るような死に方じゃないか(And if a double decker bus crashes into us, to die by your side is such a heavenly way to die)」というものだった。 
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