アップル、ライブ撮影や音源録音を阻止する機能で特許を取得

アップルはiPhoneでライブの動画撮影や音源録音を防止する新技術を開発していて、先月その新技術の特許を取得したことが明らかになっている。

この新技術はアメリカ特許商標庁で6月28日付で認可されたことが明らかになっていて、アップルの仕様書によれば今回開発された技術は赤外線通信機能を備えていて、さらに光学カメラを内蔵している電子機器に有効な技術になっていると説明されている。赤外線通信で電子機器への操作が行える技術を応用して、次のような技術を開発したという。

「たとえば、赤外線発信機を画像撮影や動画撮影が禁止されている一帯に設置することで、発信機から電子機器の録音録画機能を作動させなくするコマンドなどを盛り込んだ暗号化データを含んだ赤外線信号を発信することができます。電子機器はこうした暗号データを解読し、コマンドに従って機器の録音録画機能を一時的に不可能にすることになります」

つまり、特殊な赤外線発信機をライブ会場に設置することでiPhoneのあらゆる録画、録音機能がロックされてしまうということだ。今回の技術が実用化されるかどうかはまだ不明だが、音楽サイトのステレオガムはこうした防止機器をライブ会場に設置することができるようになれば、公共の場でもそうした機器が設置されることもまた可能になるとその危険性を指摘している。つまり、警察による不当な暴行現場、テロの現場、事件の現場、デモの現場などといったものが携帯機器などでは撮影できなくなり、実際の現場の映像を伝えることができなくなることにもつながりかねないと警鐘を鳴らしている。 
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