【完全レポ】MASATO、Koie、Kj、J.M.も飛び入り! AA=、ツアーファイナルを観た!

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AA=が、6月11日に全国ツアー「AA= TOUR #5」のファイナル公演をLIQUIDROOM ebisuで開催した。RO69では、この模様を写真とレポートでお届けする。

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●セットリスト
1.?erusrofyzarcuoyera
2.INEQUALITY
3.DOWN
4.憎悪は加速して人類は消滅す〜Hatred too go fast, Vanishing all human〜
5.FREE THE MONSTER_#5ver. 〈guest: Masato(coldrain), Koie(Crossfaith)〉
6.Such a beautiful plastic world!!!
7.WARWARWAR
8.posi-JUMPER
9.M SPECIES 〈guest: Kj(Dragon Ash)〉
10.3.600.000.000 = 62
11.WORKING CLASS
12.GREED...
13.The Klock
14.HUMANITY2
15.divide〜プレイングカードは分離壁の夢を見るか?〜
16.BATTLEFIELD TvsZ
17.I HATE HUMAN
18.FREEDOM
19.→MIRAI→(ポストミライ) 〈guest: J.M.(0.8秒と衝撃。)〉
(Encore)
20.ALL ANIMALS ARE EQUAL
21.LOSER
22.PEACE!!!
23.Shine 輝


最高だった。ベートーヴェン“第九”をリミックスしたオープニングSEからアンコールの最後まで、レトリックも誇張も一切抜きで全細胞がびりびり震えるレベルの重轟音が会場狭しと吹き荒れる中、「かかってきなさい、LIQUIDROOM!」と煽り立てる上田剛士のシャウトと満場のフロアの魂の大歓声が激しく響き合い、至上の狂騒空間が刻一刻とその熱量を増していく――。5月18日にリリースされた5thアルバム『#5』を携えて仙台・名古屋・大阪を巡ってきた、上田剛士ソロプロジェクト:AA=のワンマンツアー「AA= TOUR #5」のファイナル、東京:LIQUIDROOM ebisu公演。ラウドロック/パンク/ハードコア/エレクトロ渦巻く唯一無二の音楽世界で、時代の曲がり角に差し掛かった世界のカオスそのものを鳴らしてみせた『#5』の凄味が、鼓膜も身体も揺さぶる饗演越しに伝わってくる、至上のアクトだった。

上田剛士(B・Vo)、白川貴善(Vo/BACK DROP BOMB)、児島実(G)、ZAX(Dr/Pay money To my Pain, The BONEZ)、そしてAA=サウンドを支え続けるマニピュレーター:草間敬という布陣でこの日の舞台に臨んだ上田剛士、いきなり“INEQUALITY”“DOWN”と『#5』の楽曲連射で、この日を待ちかねたオーディエンスをあっさりと熱狂の坩堝へと叩き込んでみせる。「AA=(All Animals Are Equal)」というテーマを掲げ続けるからこそ向き合わざるを得ない、世界の欺瞞や不平等といった今この時代の問題を、言葉だけでなく楽曲とサウンドの力でもって次々に撃ち放っていく。

全感覚を重力崩壊させるような半音下りのリフが凄絶な魔力の如く観客をヘヴィネスの奥底へと引きずり込む“DOWN”。タイトルの通り、終末へ向けて加速する世界を一瞬ごとにBPM上げまくる音像として残酷なまでに活写した“憎悪は加速して人類は消滅す〜Hatred too go fast, Vanishing all human〜”……他人目線の告発者としてではなく、「誰もがイカレた世界に生きている」という現実自体をダイレクトに轟かせる上田の揺るぎないアティテュードが、爆裂サウンドの中から決然と浮かび上がってくる。“WARWARWAR”“posi-JUMPER”など既発曲も含め、自らのソロワークの足跡もすべて『#5』の座標の中に描き切るようなアクトに、フロアは渾身のクラップやクラウドサーフで応えていく。

そして、『#5』のもうひとつの特徴は、豪華ゲストを擁した配信シングル曲3曲もパッケージされていること。ということで、「最高の助っ人を用意しました!」という上田のコールとともにステージにはMasato(coldrain)とKoie(Crossfaith)が登場! そのまま白川/Masato/Koieの3MC体制で雪崩れ込んだ“FREE THE MONSTER_#5ver.”ではKoieがフロアにダイブをキメるなど、灼熱のツアーファイナルの舞台をさらなる狂騒の彼方へ誘おうというゲスト陣のエモーションがあふれ返っていたのも嬉しかった。中盤の“M SPECIES”ではもちろんKj(Dragon Ash)がオンステージ! 白川&KjのツインMCと上田の共演というミクスチャー史上屈指の決定的瞬間に、会場一面のハイジャンプが巻き起こる。KjはDragon Ashのワンマンでも見られないほど激しいアクションでオーディエンスをアゲ倒し、柵前に立ち上がってはステージに辿り着いたクラウドサーファーと拳を合わせていたのも印象的だった。

「世界で最も裕福な62人の資産の合計は、世界の経済的に恵まれない下から半分(約36億人)の資産の合計とほぼ同じ」という世界の現状を刻みつけた“3.600.000.000 = 62”、ドラマー=ZAXとサンプラーを操る上田のふたりが文字通り音のバトルを繰り広げる“BATTLEFIELD TvsZ”といった『#5』の楽曲と、“WORKING CLASS”“The Klock”“HUMANITY2”などのAA=アンセムが織り重なって、戦慄必至の熾烈なサウンドスケープを生み出していたこの日のアクト。“FREEDOM”に続いて本編ラストを飾った“→MIRAI→(ポストミライ)”ではJ.M.(0.8秒と衝撃。)が登場! 眩しいくらいのポップ感を放射するJ.M.の佇まいと、AA=の真摯なマインドが、乱反射し合いながら至高の高揚感を描き出す、圧巻のフィナーレだった。

“ALL ANIMALS ARE EQUAL”での「AA=!」コール&レスポンスで幕を開けたアンコールでは、シンガロングとクラウドサーフ入り乱れた“LOSER”、満場のピースサインとともに響き渡った“PEACE!!!”と立て続けに披露したところで、上田&草間を残して3人が退場。「世の中や人生には、どうしようもないこと、どうにもならないこと、いっぱいあるんだけど。九州で起きた震災もそうだし、東日本大震災もそうだし。世界中ではびこっている暴力、不平等もそうだし」と上田が静かに語り始める。「身近なところだと……先日ともに同じ時代を生きた仲間――先輩なんだけど――唯一無二のアーティスト/パフォーマー、森岡賢さんが、二度と会えない人になってしまいました。また、自分の父親も、このアルバムが完成する10日ぐらい前に、もう会うことができない人になってしまって……でも俺は、『会えなくなったこと』を嘆いているよりも、彼らに出会えたこと、同じ時を過ごせたことを喜んで、誇りに思っていたいと思っています」。そんな彼の言葉に、オーディエンスから惜しみない拍手喝采が巻き起こっていく。

「俺たちは、俺たちみんなの信じるものを大事に守って、少しでも未来へ、前に進んでいけたらいいなと思ってやり続けています。上田剛士は、ぶっ倒れるまでこの音を鳴らし続ける覚悟なんで。俺たち一緒に、俺たちの未来、俺たちの道、作っていきましょう!」……そんな言葉とともに響いた、『#5』のラストナンバー=“Shine 輝”。上田×草間のサンプラーバトル的なリズムの嵐に続けて、《でもそう、きっとまだこの先はあるよね/歩き出そうよ あの時の高鳴りと共に》と歌い上げる透徹したメロディが、痺れるような余韻とともに深く熱く胸の奥底に焼きついた。爆発的なまでの衝撃そのものをロックアートとして展開する上田剛士という稀代の才能が、この上なく壮絶に極まった一夜だった。(高橋智樹)
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