【完全レポ】オワリカラ、サイケデリックロックの真髄をぶっ放す! レコ発ワンマンレポ

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オワリカラが、5月22日に渋谷Star Roungeでワンマンライブ「『ついに秘密はあばかれた』レコ発ワンマン」を開催した。RO69では、この模様を写真とレポートでお届けする。

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●セットリスト
1.へんげの時間
2.swing
3.今夜のまもの
4.世界灯(ワールドライト)
5.すごいコンサート
6.ホモサピエンスは踊る
7.ドアたち
8.sign! sign! sign! sign!
9.裏の裏の裏の裏
10.ペヨーテ
11.もっかいさいしょから考えてみよう。
12.どうくつぐらしのススメ
13.踊るロールシャッハ
14.new music from big pink
En.ガイガンガール・ガイガンボーイ


オワリカラのメジャーデビューアルバム『ついに秘密はあばかれた』レコ発ワンマンが行われた5月22日、会場の渋谷Star Roungeは夏日になった外の気温をはるかに超える熱気にあふれていた。待ちかねたオーディエンスの気持ちが室温をグイグイあげていた。そしてそれ以上の熱量を、オワリカラの4人が発散していたことはいうまでもない。結成8年にしてメジャーの扉を開いた覚悟と新しい地平に見ている希望を全身で見せたライブだった。
「サイケデリックロックバンド、オワリカラです、よろしく!」と、白襟のロングジャケットを着たタカハシヒョウリ(Vo・G)の挨拶から始まったオープニングナンバーは、アルバムでも1曲目“へんげの時間”。気合を揃えたタイトな演奏で一気にオーディエンスを引き込んでいく。「SWINGしましょう!」とヒョウリが呼びかけた、ファンにはお馴染みの“swing”では上手でメガネのLEDを光らせるツダフミヒコ(B)が自転しながら演奏し、目眩がしそうな新曲“今夜のまもの”へ。怪しい時空に誘う素敵なスタートだ。
「レコ発ワンマンへようこそ。『ついに秘密はあばかれた』聴いていただけたでしょうか。聴いていない人は、それはそれで幸福。先にライブで聴いて、後でCD聴くのもオツでしょ。いろんな楽しみ方ができると思うので、自由に楽しんで」というMCから披露された、ミラーボールが回ったセンチメンタルな“世界灯(ワールドライト)”も、曲が進むほどに温度を上げ、ツダのベースが弾けた“すごいコンサート”でまたも一気に高みへと昇る。ジェットコースターのように起伏に富んだ構成は、個性的すぎる4人の演奏から生まれるものだ。4人の曲者ぶりはライブで一段と映える。センターにはクールな鍵盤奏者カメダタク、その後ろにはドラムのカワノケンタ、そしてヒョウリは下手でマイクに向かう。この立ち位置のこだわりは後に明らかになるのだが、そんなことを気にさせない演奏に耳を奪われる。
「ホモサピエンスのみなさんに」と弾き語りで歌い出した“ホモサピエンスは踊る”もたちまちテクノビートでステップを引き出したかと思うと、タイトな“ドアたち”へ。ファーストフルアルバム収録のこの曲にフロアは一段と大きく揺れ、サビの《足りない足りない》と歌うところで一斉に腕が上がった。 「2年ぶりのアルバム、メジャー1stということで。バンド結成8年目でアルバム4枚出しててメジャーに行くって、普通ならありえない。他に誰かいる?教えてくれ、友達になりたいから」と自慢まじりのMCで沸かせ、新作はアナログ盤のAB面のようにしたかったと説明。そして「これから後半のディープゾーンに入っていきますので、自我を保てるように気をつけてください。迷子になると帰ってこられませんから」とワクワクさせて、80’s風ダンス・ビートの“sign! sig !sign!sign!”から、ヒョウリがイントロの変拍子ギターをマジで弾く“裏の裏の裏の裏”と、シニカルな歌詞と複雑な演奏で彼らの内面を噴出させた。幻想的な“ペヨーテ”は、幻覚を起こすサボテンのことか蠱惑的な女の子か煙に巻きながらヒョウリは情感たっぷりに歌い上げ、対照的に締まったなビートで盛り上げる“もっかいさいしょから考えてみよう。”では「がんばれ! がんばろ!」とオーディエンスと励まし合う。反復するビートが軽いトランス状態を引き起こし、これぞオワリカラのディープなサイケデリア。
「迷子の人いませんか?ディープゾーンでした、ありがとう。次の曲は、6年ぶりぐらいに立ちボーカルやろうと思って」ギターを置きマイクを手に取ったヒョウリの合図で始まる“どうくつぐらしのススメ”。ポーズも決めるハンドマイクでの歌いっぷりは6年ぶりと思えず、中盤ではキーボード用のマイクも持って両手でマイクとを構えて《Living in a Cave!》とオーディエンスを煽った。歌い終わると同時に再びギターを持つと「踊れますか渋谷!」と呼びかけ“踊るロールシャッハ”で本日のカオスに突入。前作からのキラーチューンにフロアは揺れに揺れ、間奏でカメダがフリーキーなソロを弾けば、前に出たヒョウリはジミ・ヘンドリックスばりに顔を歪めながらサウスポーでギターソロを弾く。ツダも噛みつきそうな勢いでベース弦を叩きつけ、カワノも首と腕を振りまくる。この曲の前にヒョウリは「盛り上がるところがそんなにないライブなんですけど」などと言っていたが、アゲる時にはとことんアゲる。そんな流儀を惜しみなく見せた。
「メジャーデビューしてすこぶる評判がいい。一番多かったのが、メジャーレーベルでこんな音楽できるんだ、って。それは徳間ジャパンに感謝。と言って(契約を)切りづらい空気を(笑)。メジャーでも戦っていきますんで、これからもよろしくお願いします」
本編最後はアルバムでも最後の“new music from big pink”。ゆったりとフォーキーに歌い出す曲だが、進むほどにアツさを増していくところに、内面に様々なものを抱えているヒョウリの、また個性をぶつけ合っているこのバンドの、吹き出しかけているマグマが見えた。

アンコールは物販のオワリカラタオルやTシャツ、9月に行われる東名阪ワンマンツアーの告知などをヒョウリがしている間に、合いの手を打ちながらカメダがキーボード周りを片付けている。ヒョウリの「なんか足がムズムズするなー。ものを大事にしないとなー。でも1曲ぐらい、大事にする気持ちがあればいいよね!バカになろう、美しいバカになれますか!行くぞ渋谷!」という掛け声と同時にエンジン全開で飛び出した“ガイガンガール・ガイガンボーイ”はクレイジーなパワー全開で、カメダはキーボードを弾きながらジャンプし続ける。その脇にヒョウリが駆け上りオワリカラタオルをアピール、続いてツダがベースを弾きながら反対側から上がっているのにカメダもジャンプしていて、もはや鍵盤かお立ち台かわからない状態に。そんなことをしながら演奏のポテンシャルを上げ続け、コール&レスポンスも巻き起こして最高のフィナーレを迎えた。
1時間半と少々コンパクトではあったけれど、彼らの「サイケデリックロック」とは何かを、リアルに伝えるライブだった。アルバムジャケットにデザインされたの万華鏡のように、ポップでカラフルだけれど裏には幻想的な深みもあるロック。6月から始まるリリースツアー、そしてこの場で発表された9月の東名阪ツアーで、彼らは更にそれを大きく描いていくに違いない。(今井智子)
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