Apple MusicとDubsetが提携を発表。ミックス音源の配信拡充へ

DJミックスやリミックス音源の配信に特化した音楽関連サービスで知られる米Dubset Media Holdingsが、Apple Musicとの提携を発表した。Dubset独自の音源ファイル解析技術を利用することで、これまで権利上の理由から配信できなかったミックス音源やマッシュアップ音源が今後Apple Musicでストリーミング可能になるという。

複数の楽曲を組み合わせたミックス音源は権利処理が煩雑なため、これまで音楽配信サービスを通じての販売が困難となっており、ファンが制作したミックスやマッシュアップ、リミックスなどについても著作権問題をクリアしないままウェブ上に公開されるケースが多かった。

自らもレーベル<ディムマック>を主宰するスティーヴ・アオキは、米ビルボードの取材に対し「リミックスは僕らのカルチャーの大きな部分を占めている──DJにとってもファンにとっても、音楽をクリエイティヴに再解釈するための手段となっているんだ」と語り、「AppleとDubsetの提携はこれまで複雑化していたものに対する極めてシンプルな解決策だ。これからは皆がこうしたコンテンツで収益を得られることにもなるね」とコメントしている。

なおDubset社のスティーヴン・ホワイトCEOは、今回のApple Musicとの提携を契機に、将来的には各国の配信事業者400社との提携を目指していくと語っている。
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