キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!

  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ! - all pics by Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

    all pics by Viola Kam (V'z Twinkle Photography)

  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ! - all pics by Viola Kam (V'z Twinkle Photography)
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!
  • キュウソネコカミ、右肩上がりの破壊力&テンション炸裂!ワンマンツアー序盤レポ!

現在、ワンマンツアー「DMCC REAL ONEMAN TOUR~Despair Makes Cowards Courageous 2016~」を敢行中のキュウソネコカミ。2016年2月5日、その東京公演がZepp Tokyoにて行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

--------------------------

大型ライヴハウス全11本のツアー「DMCC REAL ONEMAN TOUR~Despair Makes Cowards Courageous 2016~」の4本目。開演15分前から目に見えて上がっていくギュウギュウのフロアのテンション、スタッフの青木氏の「とにかく危険なことがないように」という配慮に満ちるあまり時々カミカミになる前説(他人とは思えませんでした)の間もじわじわ上がる一方で、SEが鳴り、メンバーが現れ、1曲目のイントロが鳴った瞬間に大爆発、というオープニングだった。

セットリストは“ビーフ or チキン”“NEKOSAMA”など、最新アルバム『人生はまだまだ続く』の曲が半分くらい、あとの半分くらいが“ウィーワーインディーズバンド!!”“ビビった”“DQNなりたい、40代で死にたい”などの、それ以前のライヴアンセムたち。
そもそもしっかりしている上に、レコーディングやツアーのたびに経験を血肉化していく各メンバーのプレイ、今回もグレードアップしていた(特にリズム隊)。毎回必ず爆笑を巻き起こす、アドリブ6割仕込み4割(推測)・自虐6割他虐4割(これも推測)のヤマサキ セイヤ(Vo・G)のMC、今回も絶好調。そしてバンド全体のテンションやパワーや破壊力、このツアーにおいても激しく右肩上がりのまま。
途中、ヨコタ シンノスケ(Key・Vo)の機材トラブルで本来セットリストに入っていた某曲をやれなくなる、というアクシデントがあったが、そのトラブル対応中の時間にセイヤがキーボードを「弾けへんくても黒鍵だけを弾けばそれっぽくきこえる」とか言いながらポロンポロン弾いて、そのフレーズを元に全員でアドリブで演奏、セイヤが歌をのっける――というレアな光景にみんな大ウケ。かえって得したかも、というムードになっていた。
で、ゆるむことなく、たるむ瞬間もなく、アンコールまでかけぬけて終了。この人たち、このまま短距離走ペースで上がり放題上がった末に、『キングスマン』の最後のシーンみたいに、華やかさとコミカルさとシリアスさが入り混じった感じでパーンと砕け散ってしまうんじゃないか、という、よくわからない恐怖まで感じるほどだった。
というか、どんなにおもしろくても、どんなに笑えても、どんなにばかばかしい瞬間でも、観る者聴く者を不安に巻き込んでいくデッドエンド感というか、ある種の危うさのようなものが、キュウソネコカミのライヴにはある。この日もそうだった。いや、よりいっそうそうなっていた、ライヴバンドとしてのレベルが上がっていくのに比例して。

キュウソネコカミの歌の多くは、本当に誰でも思い当たるような生活の中の出来事をテーマにして書かれているが、それを歌にする際に「抽象化しない」「対象化しない」というポリシーが貫かれている、と、聴くたびに思う。「こんな出来事があって、そのせいで自分はこんな不愉快な思いをした」がきっかけでも、「なぜ自分はそう感じたのか」とか「そもそもなぜそんな出来事が起きるのか」とかいうふうには進まない。あくまで「こんなことがあった!」「こんなふうに不愉快やった!」という、その瞬間のインパクトを曲に刻みつけようとする。
なんで。考えを進めたり抽象化したりすることによって、その最初のインパクトが薄れるのがイヤだから、生々しくなくなると困るから、ヒリヒリ感が消えると意味がないから、ではないかと思う。たとえば、真心ブラザーズが2001年に書いた“人間はもう終わりだ!”には《俺は暴力が怖くて眠れねえ》というラインがある。思いっきり直接的な書き方だが、これがキュウソの“DQNなりたい、40代で死にたい”だと、《ヤンキーこわい》と、さらに直接的になる。というようなことだ。
以上、キュウソの持つデッドエンド感と、直接性にこだわる創作方法がダイレクトに結ばれているのかどうかはわからないが、なんとなく結びついているんじゃないかなあと思ったので、書いてみました。(兵庫慎司)

--------------------------
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする