マキタスポーツ、「自分の一番やりたいことをやる」ライヴにDEAN FUJIOKA&YOU登場
2016.02.02 18:55
マキタスポーツが、“自分の一番やりたいことをやる”ライヴ「LIVE@マキタスポーツ」を先月30日に青山CAYで行った。同公演は、3ヶ月に1度のペースで開催されているもので、今回は俳優・映画監督のDEAN FUJIOKA、女優・タレントのYOUがゲスト出演した。
開演直前、上半身裸でまわしをつけた、マキタスポーツの弟子・セクシーJが登場し軽妙な前説を披露。拍手の練習を行い会場の空気をあたためた。伴奏をつとめるジミー岩崎のピアノをバックに、ギターを手にしたマキタスポーツが登場し本編がスタート。冒頭で、マキタ自身も出演したNHKのドラマ『富士ファミリー』のエンディングテーマ、THE BLUE HEARTSの“情熱の薔薇”をパフォーマンス。前回の「LIVE@」時に、この曲の作曲・作詞を手がけた甲本ヒロトが来場し、マキタのパフォーマンスにエールを送ってくれたというエピソードを披露した。
スライドで写真を映し出しながら進行するトークコーナーでは、ドラマ『富士ファミリー』出演者の集合写真を見せながら、「子供のころ、ベットの上の天井にポスターを貼っていた」という女優の小泉今日子とドラマの現場で初めて邂逅した喜びをマキタは語った。そして2曲目は、その小泉今日子が93年に発表した“優しい雨”のカヴァー。その後は、先月20日にデビューアルバム『矛と盾』をリリースした、マキタスポーツpresents Fly or Die(以下F.O.D)紹介をし、同作から“愛は猿さ”を演奏した。
そこへ、ゲストのDEAN FUJIOKAが登場。黄色い歓声が向けられる様子を見て、すねるマキタスポーツだったが、すぐに気を取り直しトークがスタート。DEANの半生とマキタスポーツの半生を比較しながら振り返った。DEANは、海外でバックパッカーをしながらモデルにスカウトされたり、映画監督になったりと、華々しいエピソード披露。一方マキタは、「実はいいとも青年隊に応募して落選」、「大学時代は引きこもり生活を送っていた」「地元山梨のモスバーガーの“副”店長をやっていた」など対照的なエピソードを語った。「日本の芸能にとらわれず、DEANが世界に羽ばたくその瞬間がみたい」とマキタがエールを送ると、DEANはアップライトピアノに向かい、自身の曲“SWEET TALK”をパフォーマンスした。
休憩を挟み、2人目のゲスト・YOUが登場。テレビ東京のドラマ『ラストドクター』で競演して以来の付き合いという二人による息の合ったトークが行なわれた。初めて会ったというDEAN FUJIOKAについてYOUは「すごく真面目な人。まるで銀行員のよう」と形容。さらに芸能時事ネタを、放送禁止スレスレに展開しながら、お互いの「この曲のここが気持ちいい」パートを実際に音をかけながら出し合う企画「音楽じゃんけん」を開始した。マキタはデヴィッド・ボウイと島津亜矢、YOUはザ・キンクスとBLANKEY JET CITYをチョイス。さらに二つ目のお題「外人に見つかったらマズイ歌手」では、マキタはTHE ALFEE、YOUはさだまさしをチョイスし、ひねくれた愛情たっぷりの解説を展開。勝敗はつかず引き分けに終わった。
YOUの退場後、マキタは「昔から大好きな曲」という、SMAPの“俺たちに明日はある”のカヴァー、F.O.Dの“普通の生活”を披露。「アンコール入れて3曲になりました」とアンコールの存在をばらしつつ、本編最後にはF.O.Dの“ダーク・スター誕生”を演奏し本編は終了した。
アンコールでは、マキタとともに、ギターを携えたDEAN FUJIOKAが再登場。ふたりで松田聖子の“SWEET MEMORIES”をパフォーマンスした。「ぶっつけ本番で臨んだ」(DEAN)という二人のコラボは、「急なソロまわしのお願いとかあってもごめんね」(マキタ)などと無茶ぶりを予感させてDEANを困らせながらスタート。1番はマキタ、2番はDEANがそれぞれ歌唱を担当。間奏部前、まさにマキタが「ギターソロお願い」と無茶ぶりすると、DEANはフリーキーなソロまわしを披露し、客席は今日一番の盛り上がりを見せた。最後は、“俺の歌”を熱唱しステージは終了。熱い拍手を浴びライヴは幕を閉じた。次回の「LIVE@マキタスポーツ」は2016年4月10日(日)に青山CAYで行われる。