UNISON SQUARE GARDEN、新曲と共に「次の10年」へ爆走!ツアーセミファイナルレポ!

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2016年1月27日、28日の2日間、UNISON SQUARE GARDENによる全国ツアー「TOUR 2015-2016『プログラムcontinued』」のNHKホール公演が行われた。RO69では、この1日目・2016年1月27日の模様をロングレポートでお届けする。

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NHKホールのステージの床には「UNISON SQUARE GARDEN」とバンド名が大きく書かれていた。そこに大きな歓声を受けながら、鈴木貴雄(Dr)、田淵智也(B)、斎藤宏介(Vo・G)がひとりずつステージに登場。天井から斎藤めがけてピンスポットが伸び、“さわれない歌”をアカペラで歌い出し、ライヴはスタートした。その途中、バンドの演奏が加わって、一気にポップでキャッチーなユニゾンワールドが全開になる。「ようこそ!」と、斎藤。田淵による奔放でアグレッシヴなベースが炸裂した“コーヒーカップシンドローム”、ステージを真っ赤に染めた攻撃的なナンバー“天国と地獄”では、長きにわたるツアーで研ぎ澄まされた3人の強固なアンサンブルが炸裂し、客席はぐんぐん熱を帯びていく。

昨年7月にリリースしたバンドの軌跡を振り返る「シングル曲を含まない」(こういう作品を10周年に出すのがユニゾンらしい!)10周年記念アルバム『DUGOUT ACCIDENT』の収録曲を中心にしながら、“流星のスコール”“オリオンをなぞる”といったライヴには欠かせないナンバーも惜しげもなく披露されていく。そんななか、中盤には、斎藤が「新曲を持ってきました」と告げると、多くの言葉数がメロディにのる斬新な新曲を聴かせてくれて、一瞬たりとも歩みを止めないユニゾンの気概も十分に感じさせてくれる。

前半の14曲をほとんどぶっ通しで駆け抜けたあと、斎藤はセミファイナルを迎えた心境を語った。「去年の11月からまわってきた全国ツアーが、今日と明日のNHKホールで終わっちゃうんですね。今日は10日ぶりのライヴなんです。でも体感的には半年ぶりぐらいに感じてて。隣で楽しそうにしてる田淵がこっちに来るのも、いちいち『うわーっ!』ってなりながら(笑)、新鮮な気持ちでできてます」と。そのあとは全国各地の会場で披露してきた、とっておきのMCを暴露して会場の笑いを誘う場面もあった。

田淵のベースと斎藤のギターソロを交互に繰り広げた“チャイルドフッド・スーパーノヴァ”に続けて、オレンジ色の照明が柔らかく照らすなかで届けた“夕凪、アンサンブル”は、田淵と鈴木によるコーラスが味わいを添え、斎藤の歌声がいっそうクリアに響きわたる印象深い1曲だった。さらに“誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと”で軽やかに交わすオーディエンスとのやりとりも、“シャンデリア・ワルツ”の野性的なリズムが生む躍動感も、ともすれば、その演奏が3人のみで繰り広げていることを忘れてしまうほど、ユニゾンの楽曲はバラエティに富んでいる。ギター、ベース、ドラム、そして声。それぞれの楽器の音色を知り、計算し尽くされた演奏は本当に奥が深い。

「もう1曲、新曲を持ってきました」。七色に光を放つカラフルな照明のなか、2曲目の新曲として披露された衝動的なナンバーは、サビの解放感が最高だった。「オン・ドラムス!タカオ スズキ!」という斎藤のコールを受けて繰り広げられた鈴木の鮮やかなドラムソロから、歌謡曲っぽい趣のある“徹頭徹尾夜な夜なドライブ”へ。さらに、“シュガーソングとビターステップ”で電飾をあしらったバンドロゴがステージ後ろに現れると、いよいよライヴはクライマックスだ。斎藤が「ラスト!」と叫んで披露されたのは、『DUGOUT ACCIDENT』に収録されている新曲“プログラムcontinued”だった。斎藤が珍しく、ぎゅっとこぶしを握り締めながら、《人生を譲る気がないんだ/行けるところまで行こう》と、これからもバンドを続けていく決意を込めたフレーズを力強い歌唱で届けると、会場からはとても大きくて温かい拍手が送られた。

アンコールを求める手拍子がすかさず会場に鳴り響き、ステージに戻ったメンバーは何も言わないまま、“黄昏インザスパイ”を披露した。そして斎藤が口を開く。「いやー、ライヴって良いですね(笑)」。飾り気のない言葉は、間もなく終わるライヴへの感慨からぽろりと出た言葉だろう。「基本的には僕らのライヴに余計なものはいらないと思ってます。良い曲を、良い演奏で、目の届く距離でやる以外ないと思ってます。だから、ずっと飽きるまでライヴを続けていくので、気が向いたら、また遊びに来てください」。そう言って、最後は“箱庭ロック・ショー”と“ガリレオのショーケース”で、2時間におよぶライヴを締めくくった。そのフィナーレでは、鈴木が脱いだ服で顔を覆ったままドラムを叩き、田淵がベースを弾きながら反り返ってコーラスを歌えば、その田淵が置き去りにしたベースを斎藤が弾く。自由奔放にステージで暴れまわる3人はとても楽しそうだった。

アンコールを含めて全22曲。7月に初の日本武道館公演を成功させたユニゾンの「次の一手」となった今回のライヴで見たものは、いままでと何ら変わらず、ひたすらストイックに自分たちが信じる音楽を貫き続けるUNISON SQUARE GARDENの真摯な姿だった。(秦理絵)

●セットリスト

01. さわれない歌
02. kid, I like quartet
03. コーヒーカップシンドローム
04. 天国と地獄
05. きみのもとへ
06. 流星のスコール
07. 新曲
08. シューゲイザースピーカー
09. 桜のあと (all quartets lead to the?)
10. オリオンをなぞる
11. チャイルドフッド・スーパーノヴァ
12. 夕凪、アンサンブル
13. 誰かが忘れているかもしれない僕らに大事な001のこと
14. シャンデリア・ワルツ
15. 新曲
16. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
17. シュガーソングとビターステップ
18. 場違いハミングバード
19. プログラムcontinued
(encore)
20. 黄昏インザスパイ
21. 箱庭ロック・ショー
22. ガリレオのショーケース

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