【コラム】ついにTHE YELLOW MONKEY、再結成! 15年ぶりの「再会」に高まる!

【コラム】ついにTHE YELLOW MONKEY、再結成! 15年ぶりの「再会」に高まる!

一体いつから話は進んでいて、いつから具体的なスケジュールが組まれていたのだろう。2016年1月8日、「THE YELLOW MONKEY 15年ぶりの集結」の超ビッグニュースが飛び込んできた。そしてまさかのアリーナツアー決定! 正式発表前から、「もしや再始動?」という噂は流れていたが――。

少し振り返ってみよう。まず昨年末に発売されたROCKIN’ON JAPAN 2月号の巻頭に謎の告知が掲載されていた。金色のさなぎのヴィジュアルに、書かれた文字は「2016 01.08 00:00」という日時、そして「repusmyt.com」というURLのみ。渋谷駅前の百貨店の壁にも同様の告知が大きく貼り出されていた。URLが示すサイトにアクセスして、スクロールやドラッグを繰り返していると4人のシルエットが見えたり、暗号のような文字が現れたりして、謎が謎を呼んだ(この期待の持たせ方がいかにもTHE YELLOW MONKEYらしい!)。そしていよいよ1月8日の正式発表。「再始動」を告知するのみならず、具体的な日程や会場までが明記されたアリーナツアーの詳細なインフォメーション! このサプライズな報を受けて、深夜にもかかわらず久しぶりの友人から連絡が入る。「どの会場に行く? 何日行く?」とか「オープニング、何の曲やるんだろう?」とか、明け方までLINEのやりとりが止まらなかった(笑)。

THE YELLOW MONKEYの正式な解散発表は2004年7月だった。しかし2001年1月の東京ドーム公演後には活動を休止していたわけで、それからいつの間にか15年が過ぎた。その間ずっと活動再開を望む声は止むことがなかったし、いつかは、という期待を私も失くしたわけじゃなかった。けれど、特に吉井和哉のソロ活動が昨年は充実していたこともあって、まだしばらくはソロでやりたいことを極めていくのだろうなと思っていたのだ(それくらい、ここ最近のソロはライヴも作品も熟成度が高かったから)。が、いまになって思えば、年末の武道館ライヴのタイトルは「Beginning & The End」という、いかにも示唆的なものだった。「年始&年末」くらいに軽く受け止めていた自分を恥じたい。

そして、発表と同時にすでにチケットの先行予約(ファンクラブ限定)が始まっている。私自身、ライヴレポート等の仕事が入るかどうかは、この先まだまったくわからないので、速攻で予約してしまいました。当然SUPER指定席(倍率高そう……)。そしてこのツアー、ただの懐かしい同窓会的なものには絶対ならない、というか、しないという覚悟が、チケットの値段設定にも表れている。SUPER指定席にしたって、特典付きで12,000円なら決して高くはないけれど、18歳以下のペア指定席なら2枚で11,880円という買いやすさ。これまでTHE YELLOW MONKEYを体験したことのない若い世代にこそ積極的に観てほしいという思いの表れなのだと思う。本当に音楽を聴き始めた若い世代にこそ、THE YELLOW MONKEYの音楽に出会ってほしいと思うし、私たちはいま、またその素晴らしい音楽に再会できることをただただ楽しみにしている。

1月10日、吉井和哉が敬愛するデヴィッド・ボウイが地球からいなくなってしまった。THE YELLOW MONKEYファンの多くもまたその喪失感を抱えていることだろう。世界中の多くのアーティストが、ボウイの楽曲をカヴァーし、追悼の意を表しているが、THE YELLOW MONKEYならば、たとえボウイの楽曲を直接カヴァーせずとも、彼らのオリジナル曲が持つ世界観にその多大なるオマージュは自ずと込められる。現在、日本ではアリーナクラスのライヴでそれが表現できる唯一無二の存在であると思う。一ファンとしての勝手な思い入れを込めてしまうことを許してほしいが、そんな気持ちも含めて、やはり今回のツアーは特別なものになるに違いない。(杉浦美恵)
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