アダム・ランバート、3年ぶりのソロ来日! 圧巻の東京公演初日を速報レポート

アダム・ランバート、3年ぶりのソロ来日! 圧巻の東京公演初日を速報レポート - pic by Masanori Doipic by Masanori Doi

昨年7月にリリースされた最新アルバム『オリジナル・ハイ』を引っ提げてのジャパン・ツアーを1月7日の仙台公演よりスタートさせたアダム・ランバート。

RO69では、およそ3年ぶり3度目のソロ来日公演となる同ツアーより、東京初日・1月8日(金)TOKYO DOME CITY HALL公演のオリジナル・レポート記事をお届けします。
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【アダム・ランバート @ TOKYO DOME CITY HALL】

一昨年のクイーンのヴォーカルとしての来日パフォーマンスが伝説とさえなったアダム・ランバート、ソロ最新作『オリジナル・ハイ』を引っ提げての東京公演。開演30分前にドームシティ・ホールに着くと長蛇の列が出来ていて、早くもファンの熱気が辺りに充満しており、この日の盛り上がりを予感させる賑わいをみせていた。

筋金入りのファンク・グルーヴを放つ4ピース・バンドと2名のバック・コーラス兼ダンサーを引き連れたアダムがオープナーに披露したのは新作でもハードなエレクトロ・ナンバーとなった"Evil in the Night"。シャープなデザインのジャンプスーツで登場し、圧倒的なヴォーカル・パフォーマンスを披露した後に脈打つようなシンセ・ベースが炸裂する"For Your Entertainment"を叩きつけて、まずはアダムの世界観をオーディエンスにみせつけていく。さらにテクノ・ハウス的な新作からの"Ghost Town"と続き、その問答無用の歌唱力と強烈なビートという力業で観る者を自分の世界へと引き込んでいく展開は導入部としては完璧な内容。

続く"Runnin’"からはテンポを緩め、しっとりとした"Underground"やロック・チューンの"Lucy"で歌をメインに聴かせる流れへと移り、いったん舞台袖に引っ込むと濃いピンクのシルク・スーツで再登場。"Afterhours"ではむやみに歌い上げるわけではなくR&B感の強いパフォーマンスを繰り広げつつ聴き手を引き込んでいくという、そのヴォーカルの自在ぶりを披露しつつ、ここで初めてオーディエンスへのMCも披露。すると歓声もどっかーんと上がり、ここまでストイックにパフォーマンスを優先してファンを焦らすパフォーマーとしての才覚にも感服した。

しっとりタイムはそのままアコースティック・ヴァージョンの"Whataya Want From Me"、"Mad World"、新作からの"There I Said It"や"Another Lonely Night"と続き、ここでまた舞台袖に姿を消すと、バンドは強力なエレクトロ・リフへとなだれ込み、グリッター生地のスタジャンと白のパンツで再登場し、"Original High"をぶちかます。明らかにここからが真骨頂で、観客もすっかりヒートアップしたところで、クラブ・トラック6連発となっていく構成だが、アダムのヴォーカル・パフォーマンスそのものも、音域、表現などこうしたトラックにおいてこそ最高のものとなっていることに感銘を受けた。

楽曲は"Never Close Our Eyes"、アヴィーチーの"Lay Me Down"の80年代ディスコ・サウンド風なカヴァー、"Shady"、"Fever"、"Trespassing"と続いたが、最後の"Trespassing"ではクイーンの"Another One Bites the Dust"をひとしきり披露する展開もあった。アンコールは"If I Had You"をたっぷり時間をかけて披露しつつ、メンバー紹介も行った後に締め括られたが、それにしても圧倒的な歌唱力で常に身体にアダムの声の音圧を受けているような心地だった。ただ、技巧派や声量派として勝負しているわけではなく、一貫して飽きもこなければ、食傷気味にもならないのが、この人の才能の抜きんでているところなのだ。もちろん、曲がどれも聴きやすくてキャッチーだということもあるが、クイーンとしてのステージでも、とても愛嬌のあるパーソナリティがそのパフォーマンスから窺われたように、実はその愛嬌やパーソナリティとしての魅力がそのままこの声に備わっているのだろうなと思えてあらためてすごいものを観たと実感した。(高見展)

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なお、ツアーはこのあと広島・大阪・名古屋を回り、1月16日(土)の東京追加公演まで続く。

●ツアー情報

〈広島公演〉
2016年1月10日(日) BLUE LIVE HIROSHIMA
チケット料金 ¥8,500 入場整理番号付(スタンディング/税込)
※ドリンク代別途
お問い合わせ:夢番地広島 082-249-3571 http://www.yumebanchi.jp/

〈大阪公演〉
2016年1月12日(火) なんばHatch
チケット料金 ¥8,500(1F:スタンディング・入場整理番号付、2F:座席指定/税込)
※ドリンク代別途
お問い合わせ:大阪ウドー音楽事務所 06-6341-4506 http://udo.jp/Osaka

〈名古屋公演〉
2016年1月13日(水) ダイヤモンドホール
チケット料金 ¥8,500 入場整理番号付(スタンディング/税込)
※ドリンク代別途
お問い合わせ:CBCテレビ事業部 052-241-8118

〈東京公演〉
2016年1月15日(金) EXシアター六本木
チケット料金 ¥8,500(アリーナ:スタンディング・入場整理番号付、スタンド:座席指定/税込)
お問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 http://udo.jp/

〈東京追加公演〉
2016年1月16日(土) EXシアター六本木
チケット料金 ¥8,500(アリーナ:スタンディング・入場整理番号付、スタンド:座席指定/税込)
お問い合わせ:ウドー音楽事務所 03-3402-5999 http://udo.jp/

更なる詳細は以下のサイトで御確認ください。
http://udo.jp/Artists/AdamLambert/index.html
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