吉井和哉、リクエスト曲連発の武道館レポ! 最強の布陣で描くエキゾチックな世界を堪能!

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2015年12月28日、吉井和哉の日本武道館公演「Beginning & The End」が行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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恒例の12月28日、日本武道館ライヴ。毎年スペシャルな夜を演出してくれる吉井和哉。今年はまた新たな趣向で、大いに魅了してくれた。ステージ横から、アリーナの壁一面には白い布が貼り巡らされ、360度のパノラマでヴィジュアル演出が展開される。まず、ステージ背後のスクリーンに広大な自然を思わせるイメージ映像が映し出されると、ペダルスティールの駒沢裕城、そしてクリストファー・ハーディ(パーカッション)、松尾慧(篠笛)が登場。スケールの大きな民族音楽を思わせる美しい音が会場に響き渡り、静かに引きこまれてしまう。予想外のオープニングアクトに、そのまま吉井和哉とバンドメンバーたちが合流し、なんと〝恋の花″で本編の幕が開く。この日のためのアレンジで、深く沁み入るような歌が徐々に熱を帯びていき、客席も息をのむように聴き入る。

オープニングの3人が去ると、一転ヘヴィなギターイントロから〝PHOENIX″が始まる。ここからは他会場での公演と同様に、事前のファン投票を参考に組まれたセットリストで展開していくが、今回のツアーにはジュリアン・コリエル(ギター)も加わり、まさに最強の布陣。「のっけから(1曲目から)やったことないアレンジでした。すごく張りつめた空気で、本来、吉井和哉、YOSHII LOVINSONがソロでやりたかった、洋楽なんだけど東洋の感じが増した世界観とか、今日はいろんな吉井和哉を存分に楽しんでください」と語ると、「盛り上がる曲は今日は少ないです!」と言いながら、〝欲望″で痛快なロックンロールを聴かせてくれる。そして、この日唯一のカヴァー曲は〝朝日楼(朝日のあたる家)″。赤いスポットライトに照らされて、ウェットな魅力が最大限に活かされた吉井のヴォーカルと、ジュリアンの重く引きずるようなギターが絡み合って、全身が総毛立つような一層の凄みを感じさせてくれた。続けて演奏された〝シュレッダー″は、吉田佳史(ドラム)が、まるでそのまま歌い出しそうな勢いで思いのこもった音を叩き出す。

「激しめの曲です!」とザクザク切り刻むようなギターが心地好い〝魔法使いジェニー″では陽のエネルギーを放出。ギターの日下部“バーニー”正則のクリアなアルペジオも美しい。そして終盤には、6枚目のソロアルバム『The Apples』(2011年)を出したときに、ツアーにも参加する予定だったジュリアンが東日本大震災のためにツアーに参加できなくなったことに触れながら、「30代後半からひとりの人間として葛藤していく中で、自分のロック観とかね、もう古いんじゃないかという恐怖もあって、今はもうまったく思いませんけど(笑)、そんな時に(震災があり)、すごく自分の音楽観が変わって」と語り、「その『The Apples』に収録されてる曲を、今夜ジュリアンと一緒に武道館で演奏できて嬉しいです。花のような皆さんに贈ります」と、〝FLOWER″を。これまでのギミックたっぷりの照明とはうって変わって、ごくシンプルなライティングの中、演奏に耳を傾けながら噛み締めるように歌う吉井、そしてジュリアンのギターソロ、笑みを交わし合う2人の姿に胸が熱くなる。そのままAOR感たっぷりのジュリアンのワウギターで〝雨雲″へと流れこみ、エンディングは洗練されたギターソロをたっぷりと聴かせてくれた。

アンコールは「一緒に飛びましょう〜!」と〝トブヨウニ″でスタート。アンコール(というより、もはや短めの第二部)はたっぷり8曲。中でも「『GOOD BY YOSHII KAZUYA』というツアー(2013年)のときは、最後にアカペラで演らせてもらったんですけど、今日はジュリアンの超絶テクニックで」と〝血潮″を披露。ジュリアンのアルペジオとバーニーのガットギターが濃密な空気を生み、客席はフラメンコのようなハンドクラップで応える。ラストは再びペダルスティール、パーカッション、篠笛を加えての〝MY FOOLISH HEART″! 今回の人気投票曲の1位がこの曲というのも、なんとも吉井和哉ファンらしくてニヤリとしてしまうが、今夜のこのアレンジ、この切なく広がる音楽世界に触れ、吉井和哉がどれだけ本気で音楽を愛し、どれだけ本気で向き合っているのかを改めて見せつけられた気がした。我が道を行くことを恐れなくなった吉井和哉は、また一年後に同じ場所でどんな景色を見せてくれるのだろう。2016年がとても楽しみだ。(杉浦美恵)

●セットリスト
01.恋の花
02.PHOENIX
03.I WANT YOU I NEED YOU
04.欲望
05.SIDE BY SIDE
06.CALL ME
07.BLOWN UP CHILDREN
08.朝日楼(朝日のあたる家)
09.シュレッダー
10.TALI
11.魔法使いジェニー
12.MUSIC
13.点描のしくみ
14.(Everybody is)Like a Starlight
15.FLOWER
16.雨雲
(encore)
17.トブヨウニ
18.SWEET CANDY RAIN
19.BLACK COCK’S HORSE
20.ノーパン
21.HEARTS
22.FINAL COUNTDOWN
23.血潮
24.MY FOOLISH HEART

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