チャットモンチー、 ”ふたりじゃない”10年を6通りの編成で振り返る! 感極まる7年半ぶりの武道館レポ!

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2015年11月11日、チャットモンチーの7年半ぶりの日本武道館公演「チャットモンチーのすごい10周年 in 日本武道館!!!!」が行われた。RO69では、この模様をライヴ写真とレポートでお届けする。

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デビュー10年を記念して行われた、7年半ぶりの日本武道館ワンマンライヴ「チャットモンチーのすごい10周年 in 日本武道館!!!!」。丸くモノトーンなデザインのステージに、まずサポートの乙女団(Key:世武裕子、Dr:北野愛子)&男陣(Key・G:シモリョーこと下村亮介、Dr:恒岡章)が登場。ドラムから曲がスタートすると橋本絵莉子(Vo・G 他)&福岡晃子(B・Dr 他)のふたりがでっかいバルーンと共に床からせり上がってくる。ふたり並んでバルーンを頭上に掲げた、と思ったらバルーンが破裂、中から大量の風船が──という、オーディエンスのワクワク感にターボをかけるような演出のオープニングでした。

以下、まずセットリスト。メンバー編成と、MCの位置も書きます。

《6人全員で》
01. ハナノユメ
02. 8cmのピンヒール
03. シャングリラ
(MC)
《ふたり+恒岡章で》
04. 親知らず
05. 湯気
《ふたり+北野愛子で》
06. 染まるよ
07. 東京ハチミツオーケストラ
(MC)
《ふたりで》
08. 変身
09. きらきらひかれ
10. ウタタネ
(MC)
《ふたり+乙女団で》
11. ときめき
12. 毒の花
13. Last Love Letter
《ふたり+男陣で》
14. 真夜中遊園地
15. こころとあたま
16. 満月に吠えろ
(MC)
《6人全員で》
17. 風吹けば恋
18. きみがその気なら

(encore)
《ふたりで》
19. 新曲
《最初はふたりで、途中から4人が加わって全員で》
20. ドライブ

1曲目から3曲目までは、3人時代の曲を6人で演奏。4曲目から7曲目までは、3人時代の曲を3人で演奏。8曲目から10曲目までは、高橋久美子が脱退後最初のアルバムで、ふたりだけで作り上げた『変身』からの曲。11曲目から16曲目までは、乙女団と男陣がサポートに加わってからのステージを乙女団編成と男陣編成で見せ(なので3人時代の曲も入ってくる)、17曲目と18曲目で6人編成で見せる。で、アンコールで、まずふたりだけで新曲を披露し(2人編成時のライヴをやっていた頃のようにエリコのギターループを活かした曲でした)、ラストの“ドライブ”はふたりだけで始まり、途中で乙女団&男陣が加わり、ホール内がパーッと明るくなり、風船が飛び、天井からはハートマークの……なんていうんでしょうねあれ、紙っぽいけど紙じゃないような素材で作られたやつ。でもエリコは演奏後に「その紙、持って帰ってな」と言っていたが、とにかくあれがヒラヒラと降ってくる――というエンディングでした。

つまり、チャットモンチーがデビューしてから現在までの10年間の歩みを総括する内容。最初のMCで「今日は10周年なので、みなさまと共に10年間をふり返りたいと思います」と言っていた、まさにそのとおりの内容だった。で、そのとおりの内容であるがゆえに、チャットモンチーがどのように進んできて現在に至るかをリアルタイムで知っている、つまり一緒に歩んできたファンにとって、終始とても、すごく、すさまじくグッときまくるステージだった。

「音楽って楽しいなと思いました。10年ぽっちなんですけど、音楽やってて大変やなと思うこともあったけど、めっちゃ楽しいやんって、今日ここに来て思いました」
「(客席からの大歓声を受けて)すごいよ、こんな愛を叫ばれて、こんな大人数に手を振られて。こんなことないわ! ありがとう!」
「(客席からの『幸せー!』という叫びを受けて)幸せ? マジで? 私も幸せ! ありがとう!」

と、感謝の言葉と喜びの言葉を、ふたりは何度も何度も口にした。しまいにはアッコの言葉に「いや、そんなん……泣いてまうやん」とエリコが感極まるシーンもあった。そのひとつひとつの言葉に、行動に、何かものすごく「そうだよなあ」と思わされた。前に日本武道館をやった時は、7年半後にまさかこんな形でまた武道館に立つとは思っていなかっただろうから。次にやることがあったら、3人でまたステージに立つということに、なんの疑いも持っていなかっただろうから。高橋久美子の脱退は、ドラマーというだけでなく作詞家としても重要なピースを担っていた人がいなくなったわけで……というか、「作詞作曲を担当する音楽的支柱のボーカルとそれ以外のメンバー」というのではなく、「この3人でないと動きようがない」関係性で成り立っていたチャットモンチーにとって、それはイコール解散の危機だったわけで、それを誰も予想しなかった「アッコが代わりに叩く」「ふたりで全部やる」という方法で切り抜け、いや、「切り抜けた」どころか見事に「変身」し、しかもその形をキープすることなく次は「乙女団」「男陣」の力を借りてさらなる変革に挑み――ってハタから見て書いている分には簡単だけど、本人たちはごくわずかな休止期間(というか準備期間)を設けたのみで、あとは表舞台に出っぱなしで、かつ人気や支持や評価もキープしながら(いや、評価は「キープ」じゃないな。上がってるな)それをやってのけて、今なおやり続けているのだ(エリコの産休期間を除くと)。で、また武道館に立ったのだ。そりゃあ感極まるよなあと思ったし、こっちもつられて感極まった。そして超満員のオーディエンスも、その感動を共有していたように見えた。

そして。10年間の歴史をすべて見せただけではなく、アンコールで新曲をやって、次のチャットモンチーの片鱗まで見せてくれたのも、とてもよかった。それから、その次の曲=ラストの“ドライブ”をやる前に、エリコが「それではみなさん、これからも人生というドライブを一緒に楽しみましょう」と、「チャットモンチーという」でも「音楽という」でもなく「人生という」という言葉を使ったのも、とてもとてもよかった。
既報のとおり、2月27日、28日は地元・徳島での初の主催フェスが控えている。10年という節目を迎えても止まる気配なし。これからも楽しみ。(兵庫慎司)

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