【コラム】Perfumeはやっぱりすごかった! Perfume愛たっぷりの『アメトーーク!』特集で再確認

10月29日の『アメトーーク!』で、ついに「祝15周年!! Perfumeスゴイぞ芸人」が、オンエアされた。Perfume大好き芸人として登場したのは、サバンナ・高橋、ハリセンボン・春菜、ダイノジ・大谷、流れ星・ちゅうえい、(芸人ではないが)栗原類、そして、筋金入りのPerfume好きでファンの間ではカリスマとも呼ばれる掟ポルシェという強力ラインナップ。高橋いわく「メンバー厳選しました!」とのことで、オープニングから全員の本気のPerfume愛がビシビシと伝わってくる。今回の『アメトーーク!』、本当に素晴らしい番組だった。

まず、Perfumeの凄さを説明するVTRで、フランス、カンヌ・ライオンズでのパフォーマンスやアメリカ、SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)でのライヴ映像が流れると、司会の宮迫博之は、「凄すぎて、現場で見てたら泣いてまうわ!」と、早くもその魅力にヤラレた様子。また、Perfumeのダンスの魅力もよく語られることではあるが、実際に踊ってみようと、“ポリリズム”のダンスに高橋、春菜、栗原の3人で挑戦。なかなかの完成度だったが、「この冒頭部分だけで(踊れるようになるまで)3日かかった」という。改めて、Perfumeのダンスの緻密さを知る。Perfumeの歴史を振り返るコーナーでは、掟ポルシェが「サンストリート亀戸で、お客さんが15人しかいなかった」頃からのファンであることなどを語り、彼女たちの歩んできた道が決して順風満帆だったわけではないと、しみじみ。

今回のこの番組企画が秀逸だったのは、まだライヴを体験したことがない視聴者にも、「Perfumeはなぜこんなにも見る者を熱くさせるのか」がきちんと伝わる構成だったからだ。中でも、サバンナ・高橋が、Perfume初体験という阿佐ヶ谷姉妹・渡辺江里子(通称エリツィン)を連れて、武道館ライヴに行くというVTR。これはひとつのドキュメンタリーとして、感動的でさえあった。高橋に手取り足取り、ライヴでの楽しみ方を事前レクチャーされ、実際にライヴを思いっきり楽しんだエリツィンは、終演後、感動のあまり「もう、(Perfumeから受け取った)愛がいっぱいで……大好きになりました。大好きです!」と嗚咽をもらした。

これを機に、すっかりPerfumeファンとなったエリツィンは、スタジオ収録の後半にも参加。そしてまさかの本人登場に大興奮! しばしのトークの後、“チョコレイト・ディスコ”が披露される。スタジオセットをバックに、短めのパフォーマンスだったにもかかわらず、ちっともチープな感じがしない、このスペシャルな空気感は何なんだろう。一瞬で見る者を惹き付ける唯一無二のダンスと楽曲が持つマジック。この番組をきっかけに、またさらにPerfumeフリークが増えるに違いない。エリツィンは本人たちを前に、まだ興奮冷めやらぬ様子で「P.T.A.(ファンクラブ)に入ります! 今月はちょっとお金がないので来月入ります!」と、しっかり笑いも取り、いよいよエンディング。出演者全員で「Perfumeです!」の挨拶をキメて終了。本当に濃密な良番組だった。放送後のサバンナ・高橋のツイートによると、「収録は約3時間ほど、激アツのままやりました」とのこと。未公開部分が2時間も!? ぜひどこかのタイミングでオンエアしてほしい。(杉浦美恵)

※記事初出時、内容に誤りがありました。訂正してお詫び致します。
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