ポール・マッカートニー、マニックスのジェームスにマイケル・ジャクソンとのコラボを語る

  • ポール・マッカートニー、マニックスのジェームスにマイケル・ジャクソンとのコラボを語る - (c)1981 Paul McCartney Photographer Linda McCartney

    (c)1981 Paul McCartney Photographer Linda McCartney

  • ポール・マッカートニー、マニックスのジェームスにマイケル・ジャクソンとのコラボを語る - ポール・マッカートニー『パイプス・オブ・ピース』発売中

    ポール・マッカートニー『パイプス・オブ・ピース』発売中

  • ポール・マッカートニー、マニックスのジェームスにマイケル・ジャクソンとのコラボを語る - (c)1981 Paul McCartney Photographer Linda McCartney
  • ポール・マッカートニー、マニックスのジェームスにマイケル・ジャクソンとのコラボを語る - ポール・マッカートニー『パイプス・オブ・ピース』発売中

今月に入ってソロ・アルバム『タッグ・オブ・ウォー』(1982)と『パイプス・オブ・ピース』(1983)のリマスタリング再発盤をリリースしたポール・マッカートニーだが、『パイプス・オブ・ピース』でのマイケル・ジャクソンとの共演について語っている。

取材を行ったのはマニック・ストリート・プリーチャーズのジェームス・ディーン・ブラッドフィールドで、実際問題としてコラボレーションはどうやって実現したのかという問いにポールは次のように答えている。

ポール「ここの上の階で書いたんだよ。この事務所の上の階で。もともとはマイケルから電話があって、『ヒット曲はほしくない?』って持ちかけてきたんだよ。ぼくは相手が誰だかわからなくて声も最初は聞き分けがつかなかったんだけど、話を進めているうちにもちろんヒット曲は書きたいと答えて、マイケルがこっちに来てこの事務所で落ち合うことになったんだ。それで上に行ったんだ。ピアノがあるからね。ピアノとギター。それでどうしようかってことになって、ごく普通にやるように、作業を始めたんだよ」

ジェームス「あなたがピアノを弾いてたんでしょうか。というのは、"セイ・セイ・セイ"とか"ザ・マン"とか、ぼくにはピアノが軸になっているように思うんですが」

ポール「うん、確かぼくがピアノを弾いてたんだ。ただ、いろいろここはこういう感じでとか説明するためにギターは手元に置いてあったんだよ。それで上の階でやって、すごく楽にできたよ。ぼくはマイケルと書くことになったのを楽しみにしていたし、マイケルもぼくと書くことになって楽しみしていたし、だから、お互いに刺激を与え合ってたんだ。おかげでセッションもわりと短いものだったね。一緒の部屋にいたし、対面してたんだよ」

ジェームスはその後のマイケルのコラボレーションや、昨今のコラボレーションの多くが音源のやりとりで行われていることを踏まえ、そういう類のものではなかったかどうかを確認しているが、それにポールは次のように答えている。

ポール「だから、ライヴでやったものだったよ。曲が形になったら、一緒に歌詞に書いて、それでおしまい」

また、ジェームスはアルバムでのヴォーカル・パフォーマンスが傑出しているのはさておいて、マイケルとポールの声の質感が驚くほど似ているのが印象的だと訊いていて、ポールは次のように答えている。

ポール「特に今度のリミックスではそうだよね。ちょっと聴き分けができないって感じだよね。っていうのはさ、この曲を書いてる時にはどっちも、(マイケルの物真似の高い声で)♪ちょっとしたヴァイブに入ってたんだよ~、オ~ゴッド、スト~ップってね(笑)」

ジェームス「それ(笑)、ちょっとやめてください」

ポール「(笑)いや、だってそれがマイケルの歌い方なんだからさ。だったら、ぼくもそれに合わせるまでのことだよ。わざわざ(野太い声でいかつい身振りで)♪セ~イセ~イセ~イって、やることはないよね。マイケルは細い声で歌ってたから、ぼくもそうしたんだ。だけど、今度のミックスでは作ってる時にはきちんと『マイケル』『ポール』ってヴォーカル・パートにラベルがついてないと見分けがつかないくらいだったんだよ。いったんわかってしまえば、あ、ここはマイケル、ここはポールってわかるようになるんだけど。すごく似た感じで歌ってたからなんだ」

ジェームス「"ザ・マン"でもほとんど聴き分けが利かないですよね」

ポール「うん、というのは声の相性がすごくいいんだよね。マイケルとやってよかった最大の魅力のひとつだよね」

ポールとジェームスのやりとりはこちらから。
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