キース・リチャーズ、昨今のバンドやヒップホップ、ミック・ジャガーについて本音で語る

  • キース・リチャーズ、昨今のバンドやヒップホップ、ミック・ジャガーについて本音で語る - キース・リチャーズ『クロスアイド・ハート』9月18日(金)発売

    キース・リチャーズ『クロスアイド・ハート』9月18日(金)発売

  • キース・リチャーズ、昨今のバンドやヒップホップ、ミック・ジャガーについて本音で語る - 『rockin’on』2015年10月号より

    『rockin’on』2015年10月号より

  • キース・リチャーズ、昨今のバンドやヒップホップ、ミック・ジャガーについて本音で語る - キース・リチャーズ『クロスアイド・ハート』9月18日(金)発売
  • キース・リチャーズ、昨今のバンドやヒップホップ、ミック・ジャガーについて本音で語る - 『rockin’on』2015年10月号より

9月18日に23年ぶりとなるソロ新作『クロスアイド・ハート』をリリースするキース・リチャーズだが、昨今の音楽への不満をぶちあげている。

デイリー・ニュース紙の取材に応えたキースは最近のロックについては「俺にはどんくさい物音のようにしか聴こえないよ」と語っている。

「大概の今時のバンドはシンコペーションさえできないようだからね。ただ、ずどずど叩いてるだけで、演奏が跳ねるようなこともなければ、浮揚することもないし、シンコペーションもないんだ」

「何百万っていう人がメタリカとかブラック・サバスが大好きなんだよな。俺にはあんなのは冗談としか思えないよ」

その一方でヒップホップについては次のように切り捨てている。

「ラップなんてさ、あんなに言葉を使って、実際に言ってることはほんとにちっぽけなもんだよね。ラップが成し遂げたことで印象的なことといったら、これだけ世の中には音痴の人がいたんだということを証明したということだね。ドラム・ビートがあって、そこになんか叫んでりゃ喜ばれるんだから。音符と別な音符の区別さえつかないやつを求めるマーケットが実に巨大だったっていうことだよ」

また、新作はかねてからキースが制作してきたものだということは明らかになっているが、もともとソロを作るつもりはなかったものの、ストーンズのツアーや活動の行方が不確定で時間があまっていた時期に仕事をしたかったので着手したのだと説明している。さらにストーンズの活動は「苦痛だらけの民主制」によらなければならないのだと語り、かつて自伝『ライフ』でミックについてスノッブと呼んだことについては撤回するつもりはないと明かしている。

「それはもう一度強調してもいいくらいだよ。ミックの娘のジョージア・メイだって、俺の部屋に遊びに来た時に『うちのパパの性格知ってるでしょ。本当にスノッブなんだから』って言ってたくらいだからね。実際、ミックは俺やバンドの連中にだってそういう態度に出ることもあるからね。飛行機に乗ってきて、ろくに挨拶もないこともあるからな」

「なんかほんとつまらないことに気を取られてるんだよね。ほんとのコントロール・フリークなんだよ。なにがどうなってるか、すべて自分がわかってないと気が済まないんだ。そういう細かいことに気を取られ過ぎて自分を見失ってるところがあるんだよな」

しかし、キースはそれでもミックは「たいしたフロントマンなんだよ」と褒めたたえていて、「本当に心から大好きなんだ。別に友達が完璧な人間じゃなくたっていいんだよ」と説明している。さらにバンドを長続きさせる秘訣については次のように語っている。

「バンドをやってたらね、やっぱり自分をそれぞれにお互いに託していかなきゃならないんだよ。自分だけ一番になりたいっていうんだったら、バンドなんかやってる意味ないじゃん。だから、きらびやかなこととはまるで関係ないことなんだ。すべて、あの衝動をどう絶やさずにしていけるかってことなんだよ」

なお、発売中の『ロッキング・オン』10月号には7月21日にニューヨークで行われた『クロスアイド・ハート』試聴会のレポート記事が掲載されている。

『ロッキング・オン』10月号の詳細はこちらから。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/129851
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