ボブ・ディランのエレキ・ギター、50年ぶりでニューポート・フォーク・フェスに里帰り

ボブ・ディランのエレキ・ギター、50年ぶりでニューポート・フォーク・フェスに里帰り - イライジャ・ウォルド著『Dylan Goes Electric!: Newport, Seeger, Dylan, and the Night that Split the Sixties』イライジャ・ウォルド著『Dylan Goes Electric!: Newport, Seeger, Dylan, and the Night that Split the Sixties』

1965年のニューポート・フォーク・フェスティヴァルでボブ・ディランが使用したフェンダー・ストラトキャスターが、50年ぶりに同フェスティヴァル会場への帰還を果たした。

開催初日となった7月24日にフェスのプロデューサー、ジェイ・スウィートがスポークスマンを通じて「ディランのギターが里帰りする」と発表。誰がこのギターをプレイするかは明かされていなかったが、その後、26日にシンガーソングライターのジェイソン・イズベルがこのギターをプレイする名誉を得たとインスタグラムで公表している。

「(1965年のコンサート)以来今日まで、これを弾いた人間は一人もいない。全身がビリビリしたよ」とイズベルは記している。

このギターは1965年7月25日のパフォーマンス以来、長らく失われたものとされていた。伝えられるところによると、ボブがコンサート会場から乗った飛行機に置き忘れ、パイロットはこれに気づいたものの返すことができないまま結局自分の娘に渡し、娘はそれをオークションに出品。2013年、ギターとしては当時最高価格となる100万ドル近い値で現在の所有者であるNFLインディアナポリス・コルツのオーナー、ジム・アーセイの手に渡ることになった。

「実際、いいギターだよ」とアーセイのレア・ギター・コレクションのキュレーターであるクリス・マッキニーはフェス開催前にAPに語っていた。

「音楽史においてほんとに重要なものだし、ディランは僕ら世代にとってシェイクスピアのような存在だったしね、だから僕らとしては、これをもとの場所に返して、みんなでシェアするべきだと思うんだ」

ボブが初めてエレクトリック・サウンドへの転向を図った伝説のライヴから50周年となる今年、同フェスティヴァルではディスカッション企画「Dylan Goes Electric and Newport 1965」やトリビュート・パフォーマンスが催された。

ジェイソン・イズベルのインスタグラムはこちらから。
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