完全「スターライト」宣言が飛び出した、吉井和哉、ALツアー東京公演初日レポ!

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TRIAD移籍第1弾アルバム『STARLIGHT』のリリースを受けて、2015年5月2日より全国ホールツアー「YOSHII KAZUYA STARLIGHT TOUR 2015」をスタートさせた吉井和哉。RO69では、この東京公演初日となる、2015年5月13日のNHKホールのライヴの模様を、ライヴ写真とレポートでお届けする。

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前日の夜半に、関東を通過した台風6号を話題にしながら「台風もすっかり抜けまして、よかったよかった。しかし持ってるなぁ、キミたちは持ってる。台風の爪あとも残らず、胸元だけに残った爪あと……これは今日考えてきました(笑)」とジョークを交え、MCで上機嫌に話した吉井和哉。THE YELLOW MONKEYでメジャーデビューしたTRIADに18年ぶりに移籍し発表した新作アルバム『STARLIGHT』を携え、5月2日にスタートしたばかり全国ツアー「YOSHII KAZUYA STARLIGHT TOUR 2015」序盤の東京2デイズ。その初日、渋谷・NHKホールでのライヴは、台風一過の晴天にまで響かせようとするかのような吉井のパワフルな歌声と、エネルギッシュに舞台を動き回るしなやかな肉体の躍動、そして何より晴れ晴れと澄んだ彼の表情や笑顔によって、冒頭からポジティヴなバイブスと祝祭的な光にあふれていた。「嵐のあとの新しい一日の始まり」――単にこの日の天候を表した言葉が、新作を完成させた今の吉井自身を示す言葉にもなっているということ自体に、驚かされもする(「持っている」のはどっちなんだ!?)。


まだツアー序盤のため、セットリストの掲載は控えさせていただくが、2013年にソロ10周年を迎え、昨年は初のカヴァーアルバムを発表し、自己のキャリアとルーツを見つめた吉井が、この日は吉井和哉名義の楽曲を中心に、彼の皮膚感覚を直接曲に落とし込んだようなシンプルなロックを鳴らす新作の境地を踏まえ、YOSHII LOVINSON期やTHE YELLOW MONKEY時代の曲もセレクトしたステージ構成だった。ツアーバンドは吉田佳史(Dr/from TRICERATOPS)、三浦淳悟(B)、鶴谷崇(Key)、バーニーこと日下部正則(G)というお馴染みのメンバーが固める。新作収録の“(Everybody is) Like a Starlight”のギターリフも、ブルージーかつ昭和歌謡のほろ苦さが漂う“Route69”も、最新シングル“クリア”の歩き出したくなる軽快なジャングルビートも、聴く側の身体に直接訴えかける肉体性/官能性があり、ステージ1曲目から観客も総立ちになって体を揺すっている。『The Apples』収録の“FLOWER”やTHE YELLOW MONKEYの“MOONLIGHT DRIVE”が演奏されると、会場はハンドコールやシンガロングの渦と化していった。


演奏曲について、吉井自身は「『STARLIGHT TOUR』ということで、ぼくの曲のなかから、今日は、空や星というワードが入った曲ばかりで構成しています。まあ、ほとんどの曲に入っているんですが(笑)。昨日のような空の荒れた日も、今日みたいな晴れ渡った日もあって、それは人生にもつながるのかな」と説明。スローブルースの“ボンボヤージ”を、アコギを抱えて歌い始めた彼の姿は、かつてのロックスターとしての武装や肩の荷を下ろし、《ひとりぼっちと思ったらいけないよ》《何もかも上手くはいかないさ》《あなたは誰かの夢でした》と、穏やかだがまっすぐに客席に語りかけるものだった。「今日は最後まで、一緒に輝き合いましょう」とも、MCで話していた吉井。アルバム『STARLIGHT』で到達した新境地は、互いが互いの光で輝き合うようなイメージかもしれない。ともあれこの日、NHKホールには、吉井と観客がともに発し、照らし合った光と音のバイブスが満ち溢れ、圧倒的な肯定感、多幸感を醸しだしていた。そしてこの新たな音楽の船出にも「ボンボヤージ(よい旅を!)」。(岸田智)

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