ビートルズの『サージェント・ペパーズ』がイギリスの中等教育検定試験の教材に

ビートルズの『サージェント・ペパーズ』がイギリスの中等教育検定試験の教材に

ザ・ビートルズの1967年の歴史的な名作『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』がイギリスの教育の中等課程の修了証明試験で教材として取り上げられることになったという。

イギリスでは義務教育の終了資格などはすべて一斉試験の成績で評価される制度になっているが、この試験をまとめているAQA(検定資格協会)では音楽を選択する学生に対して『サージェント・ペパーズ』からは"ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ"、"ウィズ・ア・リトル・ヘルプ・フロム・マイ・フレンズ"、"ウィズイン・ユー・ウィズアウト・ユー"の3曲について学んでおくようにとの指針を5月13日に明らかにしている。

特に学習で留意すべき点はメロディ、ハーモニーの構造、リズム、それと歌詞だとのことだが、"ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ"についてはビートルズの研究者の間でも諸説あって紛糾してきたことでもよく知られている。

特に一部ではタイトルのルーシーとスカイとダイアモンズの頭文字を取るとLSDとなるのでこのシュールな歌詞の内容もドラッグにまつわるものではないかとされているが、曲を書いたジョン・レノン自身は生前、自身の息子のジュリアンの女の子の友達のルーシーについて歌っていると説明している。

また、今回の音楽の検定ではさらに、実技部門でDJも新しく採用されているとジ・インディペンデント紙が伝えている。学生たちはDJとしての技術の習熟度の度合いやセットの用意の仕方などを実演することになるそうで、音源にはアナログ盤、CD、ラップトップとどれを使っても自由だという。

実技部門ではほかに好きな楽曲を歌うか楽器で演奏するという選択もあるという。

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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