ミューズのマット・ベラミー、ストリーミング時代におけるアルバム制作のあり方を語る

ミューズのマット・ベラミー、ストリーミング時代におけるアルバム制作のあり方を語る

新作『ドローンズ』を6月10日にリリースするミューズだが、マット・ベラミーはアイチューンズやスポティファイのようなテクノロジーが普及した現在、アルバムというものがほとんど無意味になってきていると語っている。

『ドローンズ』にはミューズの作品の例に洩れず、大きなコンセプトと物語が備わっていることをこれまでにも明らかにしているマットだが、このような時代だからこそ、そうしたコンセプト・アルバムはもっと意味を持つようになると次のようにローリング・ストーン誌に語っている。

「アップル、アイチューンズやストリーミングのおかげで、シングルというのはよりアクセスしやすいものになったと思うんだ。それでどうなったかというと、楽曲を集めたアルバムというものをほとんど無意味なものにしてしまったんだよ。でも、アルバムというのは、コンセプトやストーリーがあってこそアルバムと呼べるものであって、それについてはいまだかつてないくらい意味を持ち始めてるんだよ」

また、それと同時に新作ではすべての楽曲についてライヴでどれだけ再現できるかということが制作の動機になっていたと次のようにも語っている。

「ぼくたちの意図としては、キャリアの駆け出しの頃の音楽の作り方に戻ってみたかったんだ。ギター、ベース、ドラムっていう、もっと基本的なロック・バンドだった頃のやり方にね」

「でも、その後は実際に一緒に演奏するよりも、スタジオのコントロール・ルームでシンセやコンピューターやドラム・マシーンの目盛りを調節したりする時間の方が長くなっちゃったんだよ。特にこれまでのアルバム3枚を振り返ってみると、ライヴで演奏できるような曲がどんどん減っていったんだよね」

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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