THE BACK HORN、ストリングス編成で鳴らす特別な一夜! 渋公ワンマン公演を即レポ!

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2015年4月30日、THE BACK HORNにとって8年半ぶりとなる渋谷公会堂でのワンマンライヴ「『KYO-MEI SPECIAL LIVE』〜人間楽団大幻想会〜」が開催された。RO69では、このライヴの模様をロングレポートでお届けする。

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“航海”の雄大なアンサンブル&山田将司(Vo)の絶唱と絡み合う美麗ストリングス・サウンドが、スペシャルな一夜の始まりを目映く飾り、「椅子席ですけど、気持ちはライヴハウス! それぞれ固定されてるけど、気持ちはもみくちゃ!(笑)。渋谷公会堂、熱い夜にしていきたいと思います!」という松田晋二(Dr)のコールが満場の客席をでっかい高揚感へと導いていく――2006年9月の「秋の東阪ツアー~鈴虫デストロイヤー~」での公演以来、THE BACK HORNにとって実に8年半ぶりとなる渋谷公会堂ワンマンライヴ「『KYO-MEI SPECIAL LIVE』〜人間楽団大幻想会〜」。建替工事のため年内で閉鎖が決定している渋公を「THE BACK HORNのホールの始まりの場所」(松田)と語る彼らが、熾烈なサウンドスケープで思い出の場所を最高の風景へ塗り替えてみせた。

昨年大トリを担った「ARABAKI ROCK FEST.14」での「KYO-MEI×荒吐」セッションでも共演した曽我淳一(Key)、「めかるストリングス」(Violin:銘苅麻野&雨宮麻未子/Viola:須原 杏/Cello:佐藤万衣子)をゲストに招いて行われたこの日のステージ。続く“光の結晶”からライヴ前半はメンバーのみでソリッドに楽曲を鳴らしていく4人。“涙がこぼれたら”のダイレクトな訴求力も、菅波栄純(G)&岡峰光舟(B)のユニゾンのリフが熱気を切り裂く“罠”も、それ自体が震撼必至のダイナミズムと迫力に満ちていた。加えて、「渋谷公会堂が閉鎖、リニューアルするということで。生まれ変わったとしても、ニューボーンだったとしても、この今かいでる匂いはないわけですよ!」(松田) 「あの時(2006年)は名前が『C.C.Lemonホール』だったから。『渋公ワンマン』は初めてかも」(岡峰)という感慨深げな言葉からはもちろん、最新10thアルバム『暁のファンファーレ』から1stフルアルバム『人間プログラム』まで各年代の楽曲(バンドにとって初の楽曲“冬のミルク”も)を凝縮した内容からも、己の全キャリアをもってこの場所・この空間と対峙しようとする気迫が滲む。

中盤には「新曲やっていいかな? 本邦初公開!」という山田の言葉ととも新曲を披露、魂の音塊がカオティックに切迫するロックの極致を描き出していた4人。後半はいよいよ本格的にセッションタイムへ突入。曽我のエレピとともに5人で生み出したレゲエ×スウィングジャズ的グルーヴで一面のクラップを呼び起こした“白夜”。9人編成でメロディアスな楽曲世界を壮大なスケールへ編み上げた“泣いている人”“美しい名前”……「思い出の会場でのライヴ」というシチュエーション以上に、何よりその音と歌とヴァイブこそが特別な一夜だった。“戦う君よ”から“シンフォニア”、バンドサウンドとストリングスが圧巻の爆発力とスリルを叩き出した“ブラックホールバースデイ”へ――という展開で衝撃と感激を巻き起こした後、本編最後に披露したのは“世界中に花束を”。サビで明るく照らし出された舞台には20人編成のコーラス隊が。震災直後の苦境の祈りとともに紡ぎ出された珠玉のメロディが、2015年の「今」への凱歌として強く、高らかに鳴り渡った。抑え難く胸が震えた。

現在は次作へ向けての制作期間中ということで、「今日のライヴを胸に、曲を作り、みなさんに聴いてもらいたいと思います」とこの日の手応えと新作への決意を語っていた松田。アンコールで披露したもうひとつの新曲のエッジ感に満ちたロックンロールが、「その先」への予感を強烈にアピールしていた。「生きてまた会おうな!」(山田)と最後は“コバルトブルー”で一大シンガロングを沸き起こして大団円! そしてTHE BACK HORNは「JAPAN JAM BEACH 2015」最終日:5月5日に出演!(高橋智樹)

■セットリスト

01.航海
02.光の結晶
03.涙がこぼれたら
04.罠
05.ひょうひょうと
06.バトルイマ
07.新曲 1
08.舞姫
09.アカイヤミ
10.冬のミルク
11.白夜
12.泣いている人
13.美しい名前
14.戦う君よ
15.シンフォニア
16.ブラックホールバースデイ
17.世界中に花束を

(Encore)
18.新曲 2
19.コバルトブルー

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