ブラーのグレアム・コクソン、新作『ザ・マジック・ウィップ』の箝口令について語る

ブラーのグレアム・コクソン、新作『ザ・マジック・ウィップ』の箝口令について語る - pic by Linda Brownleepic by Linda Brownlee

4月29日に新作『ザ・マジック・ウィップ』をリリースするブラーだが、グレアム・コクソンはすべてが秘密裏に行われなければならなかったことを明らかにしている。

グレアムはプロデューサーを務めたスティーヴン・ストリートと一緒に音楽サイトのノイジーの取材に応じているが、スティーヴンは昨年の9月に突然グレアムから電話を受けて、2013年5月にレコーディングした香港でのブラーのセッションをとりあえず聴いてくれと要請を受けたと明かしている。その時のことをスティーヴンは「電話を受けてから、ぼくはここ(スティーヴンのスタジオ)の外に出なくちゃならなくなったんだよ。というのもちょうどほかのアーティストと作業をしてた途中だったからで、『ちょっとほんとに差し迫った用件なんだ、申し訳ない』って謝らなくちゃならなくてね。それから喜びで胸がはち切れそうだったのになにもなかったかのようにその後の仕事をしなくちゃならなくて大変だったよ」と振り返っている。

これに対してグレアムは「ぼくもほんとに嬉しくて、デーモンとのミーティングを終えたばかりで、マネジメントに行って、秘密の電話とかをするガラス張りなんだけど会話はなにも外には聞こえない部屋であなたに極秘電話をかけたんだからね」とスティーヴンにプロデューサーを要請した電話のことを回想している。

さらに作業にはどっぷり浸かっているのにまったく誰にも明かせない状況だったことをふたりは語っていて、グレアムは次のように語っている。

「妙な感じだったよね、ぼくの友達とかにもまるで話せないんだからね。自宅に帰るのが遅くなっても、(娘の)ペパーに『パパ、どこ行ってたの? 最近なんかいつもお茶の時間に帰ってこないよね?』って突っ込まれるし(笑)、それでも、なんとかごまかしてたんだけどさ。だけど、アレックスがうちに来てベースラインをどうしようかなんて話になるとさ、なんか勘づかれるんじゃないかって本当にひやひやしたよ。ブラーのメンバーふたりでなんかごにょごにょやってるわけだから」

その一方でスティーヴンは「全員認識は同じで、とにかく一言も触れずにおくことが重要だったんだよ。青天の霹靂のようにしてアルバムは世に出なきゃならなかったんだ」と説明していて、グレアムもデーモンがよく頑張ってくれたと次のように語っている。

「特にデーモンがよく我慢して黙っててくれたと思うよ。デーモンはまず滅多に黙ってられないやつだからね。話してて興奮してくるとすぐぽろっとぼろが出ちゃうタイプなんだよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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