イギリスのアルバム・チャート、2月最終週からストリーミング実績も反映されることに

イギリスのアルバム・チャート、2月最終週からストリーミング実績も反映されることに

イギリスのアルバム・チャートの集計データとして2月の最終週からはストリーミングの実績も反映されることが明らかになっている。

2月23日からアルバム・チャートではスポティファイ、ディーザー、ナップスター、グーグル・プレイ、O2トラックス、ララ、レディオ、Xボックス・ミュージックなどイギリスのストリーミング・サービス各社の集計データもアルバム・チャートに反映されることになるという。シングル・チャートではすでに昨年の7月から各社のデータが反映されるようになっている。

イギリスのチャートをまとめているオフィシャル・チャーツ・カンパニー代表のマーティン・タルボットはストリーミングをめぐる情勢の変化を次のように説明している。

「オフィシャル・チャーツ・カンパニーの使命とは、最も正確で、信頼できる、時代に則したチャートを提供することで、2015年現在、それはダウンロード、アナログ盤、そして今現在も最も人気の高いフォーマットとなっているCDのほかにも、ストリーミングの人気をチャートに反映させることを意味しています。現段階での様子ではストリーミングのチャートへの影響はごくわずかなものですが、ストリーミングへの支持がますます大きくなっていくにしたがって、その影響力も増大するものと思われます」

また、オフィシャル・チャーツ・カンパニーではアルバム中の楽曲の人気をただアルバムの人気として反映させるだけでなく、アルバム全体がどれだけユーザーに好まれているかどうかをきちんと結果に反映させる手法をとっていくという。そのため、アルバム収録曲の全曲のストリーミング・データが評価されることになるが、そのうち最も人気の高い2曲についてのデータがほかの楽曲よりも大きく評価され、そこに残りの楽曲の平均値が加算されるという。この値をさらに1000で割った数値をCDやアナログ盤、さらにダウンロードの実績に加算してその作品の評価値にする。

なお、シングルではストリーミング100回につき1枚のセールスに匹敵するという換算法で評価していて、この方式を通常のCD、アナログ盤、ダウンロード・セールスに加味したイギリス・チャートで初の1位となったのはイギー・アゼリアが客演したアリアナ・グランデのシングル"プロブレム"だった。この週の"プロブレム"のセールス11万3千枚のうち6パーセントはストリーミングによる実績だった。

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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