ニール・ヤング、昨今のアナログ盤ブームを「ただの流行りもん」と切り捨てる

ニール・ヤング、昨今のアナログ盤ブームを「ただの流行りもん」と切り捨てる

ニール・ヤングは昨今のアナログ盤ブームについて、「ただの流行りもん」と片付けている。

今年に入ってから自身で開発した高音質デジタル・プレーヤーのポノの一般販売を開始し、ポノのサイトなどの運営も開始したニールだが、現在新たにリリースされているアナログには音質的にこだわるべき理由がないとしていてカリフォルニア州のラジオ番組、ザ・フレームで次のように語っている。

「今でもアナログ盤を買ってる人の多くはみんなCD用のマスタリング音源をアナログ盤で聴いているだけだとわかってなくて、なんでそんなことになってるのかというと、リスナーがアナログ盤を欲しがってるとレコード会社が気がついたからなんだよ。だけど、レコード会社はデジタルのCD用マスタリング音源しか作ってないから、アナログ盤として販売されてる新商品はどれもCDをアナログ盤にしただけの話であって、結局、そんなものはただの流行りもんでしかないんだよ」

昨年、イギリスのアナログ盤セールスは1997年以来初めて100万枚を突破していて、アメリカでも800万枚近くのセールスを記録し前年比49パーセント増となった。この傾向そのものについては歓迎すべきことだとニールは次のように語っている。

「突発的な現象としてはとても好感を持てるし、素晴らしいことだと思うし、みんなアナログを楽しみ続けてくれるといいと思うし、成長し続けているのは単純にいいことだからなんだと思うよ。ただ、今の世の中は便利さがすべてだし、アナログっていうのは、便利なもんじゃないからね」

さらにポノとアナログの違いについては次のように語っている。

「俺が言ってるのはポノは高音質デジタル・プレーヤーだってことなんだよ。だけど、ポノはアナログ・サウンドを作り出すわけじゃないんだ。ポノはデジタル・サウンドとして最高のものを出せるんだよ。レコーディング・スタジオで人がデジタルの領域で作り出せる最高の音をポノは再現できるんだよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2015
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