システム・オブ・ア・ダウン、新作の可能性をサージが語る

システム・オブ・ア・ダウン、新作の可能性をサージが語る

2011年に再結成してライヴやツアーを行ってきているシステム・オブ・ア・ダウンだが、サージ・タンキアンは新作制作の可能性があることを明らかにしている。

システム・オブ・ア・ダウンは4月からヨーロッパ・ツアーに乗り出す予定になっているが、ローリング・ストーン誌の取材に応えたサージはツアー後の新作制作の可能性を次のようにほのめかしている。

「そういう話はあるし、今回のツアーをまずはやって、戻ってきたら自分たちの様子を見るって感じかな。システムに向いた楽曲がその時出来てるか、ぼくに書けてるか、あるいはダロン(・マラキアン)に書けてるかどうかによるね。一緒にまた作業をやるだけの風通しのよさはあるけど、特に今発表できるような計画や予定があるわけじゃないんだ」

さらにシステム向けの曲を個人的に書いてはいるのかという問いには次のように答えている。

「使ってもいいような曲はいくつか出来てるんだけど、でも、実際にみんなに聴かせてみんながなんかしらのヴァイブを感じてくれるのかどうか見て取るまではなんとも言えないところだね」

「実際のところ、ぼくは今映画音楽に専念していて、これは本当にいい感じのスコアになりそうなんだよ。これもまたアルメニア虐殺についての映画なんだけどね(今回のツアーは1915年にオスマン・トルコでアルメニア系住民が虐殺された事件の100周年を記念してのものになるとバンドは明らかにしている。なお、当時の犠牲者は100万から150万人ともいわれている)。タイトルは『1915』といって、ロスアンジェルスにある、ロスアンジェルス劇場っていうすごく古くて有名な映画館で撮影が行われて、かなり面白いドラマになってるんだよ。とても興味深い心理サスペンスになっていて、現代ものなんだけどね。虐殺の物理的な影響よりは、虐殺がもたらした心理的な影響や事件への拒絶感をテーマにしてるんだよ」

バンドは2005年の『メズマライズ』『ヒプノタイズ』を最後に活動休止に入ったが、11年に再結成し、ツアーを再開。しかし、その後、新作制作には取りかかってこなかった一方で、サージは再結成後も『切腹』などソロ作品を3作リリースしてきている。

ジョン・ドルマヤンはここ数年のバンドの状態をラジオ業界情報サイトのパルス・オブ・レディオに次のように昨年語っている。

「まだまだね、過去のドラマで解決しなきゃならないこととかあるんだけど、不思議なのはいったんステージに出てしまえば、全員思いっきり楽しめるってことなんだよ。ここ数年のツアーは俺たちとっても最も楽しいものになったのは事実なんだけど、ただ、俺は正直だからね。このバンドには問題があるんだ。でも、解決できる問題だし、今はそれを解決する過程にあるんだよ。もうすでにスタジオに入って新作を作っててもおかしくないくらいなんだけど、個人的な理由からメンバーの一部に参加できない人たちがいるんだよ。前向きなことにはなってるんだけど、これ以上詳しく話すことはできないんだ」
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