ポール・ウェラー、春に発表予定の新作『Saturn’s Patter』は自作のうちの「最高峰」

ポール・ウェラー、春に発表予定の新作『Saturn’s Patter』は自作のうちの「最高峰」

ポール・ウェラーは春にリリースする予定の新作『Saturn’s Pattern』について「自分がやってきたものの中でも最高峰だ」と語っている。

アンカット誌の取材に応えたポールは新作について「ぶしつけなまでに21世紀的な作品になっている」とその自負のほどを明らかにしている。

「俺がこれまでやってきたものの中でも最高峰のものだと思うよ。それに作ってて楽しかったからね。悩んだりすることもなかったし。自分のほかのどの作品にもたとえられないような内容なんだ。俺自身にとってまるで違った作品になってるだけじゃなくて、今聴かれてるどんなものとも違うと思うんだ。作業そのものはてっとり早く出来ちゃったんだけどね。夏前にちょっと作業を進めてて、それからツアーに出たからしばらく間が空いちゃったんだけどね。10月から作業を再開したんだけど、つごう数か月しかかかってないんだよ」

また、9曲ある収録曲はどれも「文字通り前衛的なものになってるんだ。ぶしつけなくらいにまで21世紀的なものになってるんだよ」と説明していて、"I’m Where I Should Be"という曲を引き合いに作業の流れの一例を紹介している。

「ある晩作業をやめる前にあるベース・リフを録っておいて、そのままにしておいたんだ。その数週間後にスタン・(ジャン・カイバート、プロデューサー)がそのリフにビートを加えてみたら、このまま膨らませられそうだなって二人とも気づいたんだよ」

「それでコードを加えてみたり、楽器を重ねて、いろんな小さなセクションも作っていくことで、どんどん積み上げてみたんだよね。それとプロ・トゥールズも使ったんだ。このソフトでの編集はとんでもなくよくできるからさ。プロ・トゥールズでやれることのいくつかはテープではやれないことで、やったとしてもその作業だけで何年もかかるようなことなんだ。でも、俺としてはいい意味での使い方を最大限までやれたと思ってるよ。それでいろんなセクションを作ってはあちこちに挟んでいって、アレンジも仕上げたところで、メロディと歌詞をかぶせていったんだよ」

また、新作用に歌詞やアイディアや言葉を綴った創作ノートを2冊も用意したことをポールは明らかにしている。

「ほとんどがそのページの先には続かない断想のようなものなんだけど、ちょっと読み直したり、次を探したりするんだよ。ほとんどコラージュみたいなんだけどやっぱり違っていて、いろいろ選んでつまんでくる感じなんだ。なんか気になってくる段落とか、歌詞のくだりとかあるもんだからね。試行錯誤を続けていく感じなんだよ。でも、現時点では昔ながらの作曲方法とは違ってすごく自分には刺激的なんだ」

ポールは3月からはイギリス・ツアーを予定しているが、ボーイ・ジョージやジョニー・マーらとレコーディングを試みたいともこれまで明らかにしている。また、1月14日にリリースされるオリー・マーズの新作『ネヴァー・ビーン・ベター』でも"レット・ミー・イン"を共作していることを明らかにしている。

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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