イギー・ポップ、音楽業界に物申す

イギー・ポップ、音楽業界に物申す - 『rockin’on』2015年2月号イギー・ポップインタヴュー掲載『rockin’on』2015年2月号イギー・ポップインタヴュー掲載

今年10月、英BBCが主催するジョン・ピール・レクチャーで『資本主義社会における無料の音楽』と題された講義を行ったイギー・ポップ。同レクチャーの開催直前に、音楽業界についての所感や無料音楽配信に対する見解、さらに自身の老いなどについて語ったインタヴューが現在発売中のロッキング・オンに掲載されている。

このインタヴューの中で、今年11月に実施されたU2の新作アルバム無料配信施策について問われたイギーは「俺が思うに、そもそもレコード会社や小売業者が結託して、そのフォーマットに基づいて同一料金を要求するっていうのが、まずい考え方だったんだよ」と述べながら、次のように答えている。

「俺はU2のことを弁護しているわけでも非難しているわけでもない。正直、よくわからないんだけど……ただ俺としては、あれが『無料』だったとは言えないな。だって実際に誰かが彼らにお金を払ってるわけだろ?」

「いくら払ったか見当もつかないけど……しかも、リスナー側も(iTunesが使える)デヴァイスを持ってなければいけないわけで、そういう意味でも無料じゃないわけだよな。だから俺だったら……一種のヴェールで覆われた広告と呼ぶ。隠れ広告っていう印象だね」

なお、自身の今後の活動については明言を避け、「俺は今、慌ただしさから離れようとしてるんだ」と語っている。イギーはザ・ストゥージズのスコット・アシュトンが他界した今年3月にも『ローリング・ストーン』誌の取材に対して、しばらくはライヴをやる気になれないとしながら「いずれまたツアーはやるだろうけど、いつになるのかはわからないし、どうやってやるのかも今はわからないんだ」とコメントしていた。


『ロッキング・オン』2月号の詳細はこちらから。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/115795

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