ジョン・ライドン、セックス・ピストルズを再結成するには太り過ぎと語る

ジョン・ライドン、セックス・ピストルズを再結成するには太り過ぎと語る

ジョン・ライドンが、今年出版された自伝『Anger is an Energy: My Life Uncensored』の宣伝ツアーの最終日となる12月8日、オックスフォード大学の会場で300人ほどの観客を前にトーク・ショウを行った。

ジョンはその中で、昨年のグラストンベリーでヘッドライナーを務めたザ・ローリング・ストーンズのフロントマン、ミック・ジャガーのパフォーマンスを「かっこ悪くて、ばつが悪かった」と批判している。

また自分の将来像として、音楽を辞めるのは「自分でも音楽に飽きたとき」だとした上で、「でも、この世界に1人でも人間が残っている限り、俺は音楽に飽きたりしないと思う」と付け加えた。

トーク・ショウの対談者、デイヴィッド・フリーマンに、パフォーマーには年齢制限があるのかと訊かれると、ジョンは次のように答えた。

「いや、ない。ミック・ジャガー以外はね。去年のグラストンベリーは観たかい? 頼むよ、ミック……という感じだったよな。あれはもう年齢云々という問題じゃなくて、ただ見せびらかすにも程があるだろう、ということなんだ。ストーンズには本物のショウを期待してたんだ。彼らをあれだけのバンドたらしめた実力を見せてもらいたかったんだ。でも、違った。その代わりに、女性用のパンツを履いたミックが、パツパツの股間を見せつけながら、スピード中毒者みたいにステージ上を走り回ってる姿なんだ。その後ろには、ばつの悪い表情をしたほかのメンバーが、酷い趣味の服を着て立ってたんだ。あの服装は、トミー・ヒルフィガーっぽい色合いに、クリフ・リチャードが休日に着ているようなスタイルだと俺は言ってたんだけど……仮に俺があんな風になったら、歓迎してくれよな」

セックス・ピストルズの再結成はまたあるのかという質問には、次のように答えている。

「いいや、あれは終わった話だ。というか、最近の俺達を観たかい? 俺達全員、太ったし、ジョーンズさん(ギタリストのスティーヴ・ジョーンズ)なんて、200キロを軽く突破しようとしてるんだぜ。俺もバターのコマーシャルに出たくらいだしな」

また、子供の頃、歌うのが嫌いになった理由は、カトリック司祭が信用できなかったからだとも説明している。

「まだ子供の頃、ずっと歌は知らない、歌えないという振りをしてたよ。というのも、俺はカトリックとして育てられたし、当時の司祭はまさに有罪(※カトリック司祭の幼児に対する性的虐待問題のこと)だったからな。だから、当時は自分の魂と心のすべてを注いで、教会の合唱隊に入れられないように必死だったよ。合唱隊に入れられたら、司祭と直接対面する機会が常にあったし、ああいうことが起きても、両親には一言も言えなかったんだ。司祭を非難したり、告発したりするなんて、あの頃は言語道断だったからね」

ジョンはさらに次のように付け加えている。

「俺にとって、宗教というのはすべて、毒でばかげていて卑劣なものだよ。連中は、俺達に真実でもないことを信じ込ませようと、すべての時間を割いていて、まるで保守党そっくりだな」

またサイモン・コーウェルのことは「最大の敵」、ボブ・ゲルドフについては「堕落に肯定的」だとも語った。

(c) NME.COM / IPC Media 2014

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