ワン・ダイレクション、新チャリティ・プロジェクト「バンド・エイド30」のプロモーション映像公開

ワン・ダイレクション、新チャリティ・プロジェクト「バンド・エイド30」のプロモーション映像公開

ワン・ダイレクションが自身も参加する新チャリティ・プロジェクト「バンド・エイド30」のプロモーション映像を公開した。

1984年のチャリティ・プロジェクト、バンド・エイドの"ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス"の30周年を記念したバンド・エイド30による新しいシングルにはワン・ダイレクションをはじめコールドプレイのクリス・マーティン、エド・シーラン、ロバート・プラントらが参加している。

映像はこちらから。

1984年のバンド・エイドの発起人となったボブ・ゲルドフとミッジ・ユーロは今回の新しいシングルからの収益はすべてアフリカ西部でのエボラ出血熱対策に使われると11月7日に開いた記者会見で発表した。曲は同じ"ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス"となるが、歌詞は現在のアフリカの状況を反映するように若干手を入れることになるとミッジは説明し、ボブは次のように語っている。

「ぼくたちにはエボラ出血熱を押さえ込むことができるのはわかってるんだよ。それに必要な医者も、看護師も、治療薬も、国家制度も、資金もあるんだから。でもね、こうやってまた人がたくさん死んでるのは、極端にその人たちが貧しいからなんだ。これはあまりにも受け入れがたい事態だよ」

今回のヴァージョンの参加者にはワン・ダイレクション、ジェシー・ウェア、フューズODG、エミリー・サンデー、サム・スミス、シニード・オコナー、エリー・ゴールディング、エルボー、クイーンのロジャー・テイラーらが顔を揃えている。リタ・オラも参加を呼びかけられていたが、BBCテレビのオーディション番組『ザ・ヴォイス』の収録と重なっているため参加できなくなったという。

また、通常のアンサンブル・ヴァージョンに加え、各参加アーティストが個別に曲を歌うヴァージョンも今回はダウンロードで提供することをミッジは明らかにしている。

レコーディングは1984年ヴァージョンと同じ、ロンドンのノッティングヒルにあるSARMウェスト・スタジオ(旧アイランド・スタジオ)で11月15日に行われる。シングルはダウンロードでは17日に99ペンス(約181円)で配信開始され、CD盤は3週間後に4ポンド(約728円)でリリースされる。プロデューサーはポール・エプワースが務め、ジャケットのアートワークは若手のグラフィック・デザイナーの登龍門ともいわれるターナー賞を受賞しているトレイシー・エミンが手がけているという。

記者会見でボブは、今回のシングルの動機について現在割かれている予算の20倍もの資金がないとエボラ出血熱の爆発的な流行を押さえ込むことができないと国連から知らされて思い立ったと説明している。さらにボブはこう続けている。

「こういうことをやるのはぼくは嫌いなんだよ。いろんな人たちに電話をかけては一緒にやってくれないかと参加を呼びかけるのは退屈なもんだし、なにかとばつが悪いものなんだ。でもね、支援が必要な人たちのためにやってることなんだよ。この病気にかかってしまった人たちだけじゃなくて、そういう人たちの看病のために命を投げ出しているスタッフのためにもね」

「曲が嫌いだろうと、参加アーティストが嫌だろうと、そんなことはどうだっていいんだ。とにかく、買うか、ダウンロードしてほしいんだ。とりあえずお金を出して聴いてほしい。1ポンド(約182円)なんだから」

また、来年までシングルはスポティファイでは聴けないこともボブは明らかにしていて、先週スポティファイから音源を引き上げたテイラー・スウィフトにちなんで、自分も「テイラー・スウィフト派」だと宣言したとか。

さらにボブはマイケル・ジャクソンとライオネル・リッチーが発起人となってやはりアフリカ向けのチャリティとして1985年にリリースした"ウィー・アー・ザ・ワールド"のプロデューサーを務めたクインシー・ジョーンズと連絡を取っていて、アメリカ発のプロジェクトを呼びかけているとも明らかにしている。

さらにドイツやフランスでもプロジェクトは進められていて、フランス・ヴァージョンではダフト・パンクが動いているという。

1984年のバンド・エイドはエチオピア基金救済支援のため企画され、ボブやミッジ、ボノのほかにはジョージ・マイケル、デヴィッド・ボウイ、デュラン・デュラン、ジョディ・ワトリー、ボーイ・ジョージらなどが参加した。

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