フィル・コリンズ、アラモの戦いの遺品コレクション寄贈で「名誉テキサス州民」認定も

フィル・コリンズ、アラモの戦いの遺品コレクション寄贈で「名誉テキサス州民」認定も

19世紀に起きたテキサスのメキシコからの独立戦争での籠城戦、アラモの戦いの熱狂的なファンで、世界的な遺品コレクターとして知られるフィル・コリンズは10月28日にテキサス州サンアントニオに赴き、自身の所有するこの戦いの遺品を戦いの跡地にある博物館に寄贈した。

遺品は「フィル・コリンズ・アラモ・コレクション」として1億ドル(約111億円)かけて建造されている新しいセンターに展示される予定になっているが、それまでは籠城戦が行われた史跡となっている砦の道路向かいにある施設に保存されることになるという。

今回の寄贈についてフィルはロイター通信に「これでようやく旅を終えた」とその心境を語っている。その一方で、テキサス州共有地管理局長のジェリー・パターソンは「フィルに神のご祝福を」と称え、来年1月に行われる州議会ではフィルを「名誉テキサス州民」として認めるように計らっていくとも語っている。

フィルは1836年に行われたこの壮絶な戦いの遺品を200点以上収集してきたことで知られていて、これまでに「(母国の)イギリスの史実にはなぜこれほど魅入られることがなかったのか、それはきっと永遠に謎のままだろうね」と語ってきている。

フィルは子供の頃からディズニーのテレビ番組などでこの戦いについて魅入られてきたと語っているが、本格的なコレクターになったのは80年代にジェネシスとしてツアーしていた際、ワシントンDCでこの戦いで散った英雄的人物デイヴィー・クロケットの自筆の手紙を目撃した時だったと語っている。

「この手紙があのデイヴィー・クロケットの実際の手書きの文章なんだと知って驚いちゃったんだよね。そのうちぼくは音楽で稼いできたお金をこれに注ぎ込むようになってたんだ。人によってはお金をフェラーリとかに使ったりするよね。または不動産とかだと思うんだけど。でも、ぼくは昔の鉄片とか紙切れに使ってきたんだよ」

また、フィルは寄贈についてはここ数年間ずっと考えてきたとも明らかにしていて、スイスの自宅に貯め込んでおくよりも人に観てもらいたいとずっと思ってきたとこれまでにも語っていた。

(c) NME.COM / IPC Media 2014

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