ザ・フーのロジャー・ダルトリー、若手アーティストの作品には目的意識がないと嘆く

ザ・フーのロジャー・ダルトリー、若手アーティストの作品には目的意識がないと嘆く

11月末からバンドとしては最後となるツアーに乗り出すザ・フーだが、ロジャー・ダルトリーは最近の若手アーティストについて目的意識や感情に欠けると苦言を呈している。メール・オン・サンデイ紙の取材に応えたロジャーは次のように語っている。

「今の世の中の状態はどうなのかというと、まずワン・ダイレクションがいるわけだ。本物の苦悩や目的意識みたいなものを少しでも感じさせるようなアーティストはどこへ行っちゃったんだよ?」

さらに音楽的なムーヴメントがなにもない状態を次のように嘆いてもいる。

「今はムーヴメントなんてなにもないよね。俺たちにはモッズがいて、それからパンクが起きて、でも、今はムーヴメントを始めるのは本当に難しいんだよ。アイシス(ISIS、イラクとシリアのイスラム国、いわゆるイスラム国。欧米では組織名のISISとして報道されることが多い)でもない限りね」

なお、ワン・ダイレクションが昨年リリースしたシングル"ベスト・ソング・エヴァー"はザ・フーの"ババ・オライリー"を盗用しているのではないかと話題になったが、これについてピート・タウンゼントは「多少、ザ・フーっぽいところがあると思ったけど、だからなんだっていうんだよ? 俺たちがこれまでさんざんパクってきたものを考えれば、そんなことはもうどうでもいいんだよ」と問題にしないコメントをしていた。

ツアーに合せてバンドは新しいコンピ盤『Who Hits 50!』を11月3日にリリースし、新曲"Be Lucky!"もすでにリリースしているが、新曲の収益はすべてロジャーが主催している若年がん患者支援団体のティーンエイジ・キャンサー・トラストに寄付されるという。また、ロジャーは先頃、バンドが新作の制作も進めていることを明らかにしている。

"Be Lucky!"はこちらから。

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