U2、新作『ソングス・オブ・イノセンス』のプロデュースにテコ入れを行った経緯を語る

U2、新作『ソングス・オブ・イノセンス』のプロデュースにテコ入れを行った経緯を語る - U2『ソングス・オブ・イノセンス』10月22日発売U2『ソングス・オブ・イノセンス』10月22日発売

U2は先月無料配信した新作『ソングス・オブ・イノセンス』の制作プロセスについて、デンジャー・マウスと長く作業を続けた後にテコ入れが必要になったことを明らかにしている。

U2は2011年頃からデンジャー・マウスと作業を続けていたことが伝えられていて、リリースまでの過程でデンジャー・マウスと制作したサントラ曲"Ordinary Love"や新曲"Invisible"を公開することになった。その後、デンジャー・マウスと制作を続けた音源にさらにテコ入れすることになった経緯をジ・エッジは次のようにローリング・ストーン誌に語っている。

「ぼくたちとしては気づいたんだよね、ぼくたちの音楽の代名詞といってもいいものをまだ形にできていないなってね。つまり、デカい音楽をね」

そこでバンドはワン・リパブリックのライアン・テダーと連絡を取ったというが、ライアンは次のように作業を振り返っている。

「ぼくはデンジャー・マウスに対しては最高の敬意を感じてるんだよ。ただ、ボノもなにも包み隠さず打ち明けてくれたんだよ。こんな感じで説明してくれたんだ、『俺たちの仕事の仕方をまず説明するけど、きみにはきみがいつも通りやってるようにやってもらいたくて、できるだけいい形にしてもらいたいんだけど、その後きみのやったこともまた別な人に好き勝手にいじくり回されるというのはかなりの確率で起きるはずだから』ってね。さすがに5秒くらいはぼくもちょっとためらったんだけど、エッジが『全部バラしていいから。もう好きなようにやってよ』って言ってきたんだよ」

なお、デンジャー・マウスはこうした作業の流れについて「ぼくのトラックじゃないからね。これはどれもU2のトラックなんだ。U2が満足できないっていうんだったら、当然ぼくも満足いかないということになるんだよ」と説明している。なお、新作にはデンジャー・マウスのほか、ライアン・テダー、ポール・エプワース、さらにU2のレコーディング・エンジニアを務めてきているディクラン・ギャフニーがそれぞれプロデューサーとして参加することになった。

また、今回の新作がユーザーのアイチューンズに無料ダウンロードされていたという物議を醸した配信方法についてボノは次のように語っている。

「みんなが頼みもしなかった牛乳をわざわざ俺たちがみんなの冷蔵庫にまで忍ばせておいたような感じになっちゃったんだよね。確かにこの差し出がましさはうざいよね! でも、ちょっとした事故のようなものだったんだよ。本当はクラウドに止まってるはずだったんだよね。牛乳の配達は玄関の外までで終わるはずだったんだ」

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