サムスンは頭部に装着するゴーグルにディスプレイも埋め込んでヴァーチャル・リアリティを楽しむ3Dヘッドセットを今年中にも発売すると伝えられているが、発売時には音楽動画サイトのヴィーヴォも提携することになるため、3D音楽ビデオを楽しめることになるという。
このヘッドセット、サムスン・ギアVRはドイツのベルリンで開催されている最新のエレクトロニクス製品や家電製品の見本市である国際ラジオ博覧会(IFA)で9月3日に発表されたが、オキュラスVR社が開発したヴァーチャル・リアリティ・システムであるオキュラス・リフトを採用していて、ヘッドセットをサムスンのファブレット携帯ギャラクシー・ノート4と繋げて連動させることで3D映像を楽しめる構造になっているとか。
サムスンの製品開発担当者、ジョン・リーは開発にあたって「音楽ビデオを劇場空間のようなフルスクリーンで味わえるようにしたらどうか」と考え、まったく新しい音楽ビデオの楽しみ方をヴィーヴォとギアVRで探ったと語っている。今後の音楽ビデオと作り方と楽しみ方を変えるはずだとリーは説明しているが、ニューヨークで開催されたこの商品のデモンストレーションを体験したニュースサイトのマッシャブルのランス・ウラノフはコールドプレイのライヴ映像をギアVRで鑑賞した経験を次のように語っている。
「ヘッドセットをつけるとまるでバンドの真ん前に立っているかのような気分だったよ。踊ってるクリス・マーティンの姿はもう手を触れられそうなリアルさだったし、星形の紙吹雪を吹き上げたシーンでは思わず手を伸ばして摑み取りたくなる衝動に捉われたね」
なお、ギアVR発売時にはヴィーヴォ以外にも各社パートナーらがソフトを提供する予定になっている。