ポール・マッカートニーの新作MV“Early Days”にジョニー・デップも客演

ポール・マッカートニーの新作MV“Early Days”にジョニー・デップも客演 - (C)2013 MPL Communications Ltd / Photographer: MJ Kim(C)2013 MPL Communications Ltd / Photographer: MJ Kim

ポール・マッカートニーが公開した"Early Days"の新作ミュージック・ビデオにジョニー・デップらが出演している。

このビデオはポールが部屋の中で一人でアコースティック・ギターを演奏するというシチュエーションで始まり、やがてブルース・ギタリストらに囲まれているという光景になるが、そこにジョニー・デップも加わっているのだとか。収録現場にはパティ・スミスも居合わせていたそうだが、画面には登場していない。

監督を務めたヴィンセント・ヘイコックはポールとジョン・レノンの関係の馴れ初めへのオマージュとしてこの作品を描いていて、ポールから聞いた話をもとにビデオの情景を考えていったという。ヘイコック監督は次のように語っている。

「二人の物語の核心にあるのはすごく普遍的なものなんだ。少年が二人、音楽への情熱から絆を結んで、そこからバンドと友情が芽生えるわけだよ。このビデオはそんな二人を題材にしたもので、それと同時に成功したかどうかとは関係なく、バンドを始めることのいいことと辛いこと、それを味わってきたすべてのバンドとすべてのキッズについてのものでもあるんだよ。二人(ジョンとポール)の物語が普遍的であるがゆえに、このビデオでは、1950年代のミシシッピを舞台として設定してあるんだ。この時代はビートルズへのインスピレーションとなった時代だからね。50年代のアメリカのロックンロールとミシシッピ・デルタ・ブルースっていうね。"Early Days"も若いミュージシャンがお互いの仲間に見出す精神やインスピレーションについて歌った曲だし」

ビデオは1か月かけてロサンゼルス、ミシシッピ州ナチェズ、ルイジアナ州ファラデイで撮影された。地元の教会や学校、レコード店などが撮影場所に選ばれ、一般に募集した地元の人たちも出演している。その一方で、ポールの出演シーンの撮影は「自分の撮影経験で最も楽しいものだった」とヘイコック監督は振り返っている。

「ポールのシーンは作り出していくのが本当に楽しかったよ。ポールと、ブルース・ミュージシャンが数人とジョニー・デップがセットで1日中ジャムってるだけっていうものだったからね。パティ・スミスもセットに遊びに来てくれて、ずっと居てくれたから、おかげでスタッフもみんな上機嫌だったよ!」

なお、ウィルス性感染症のためツアーを中断していたポールは7月5日のニューヨーク州オールバニ公演からツアーを再開させている。観客に「また、戻って来られて嬉しいよ」と伝えたポールは"Eight Days A Week"を冒頭に、3時間のセットを披露した。ポールは5月に来日した直後に倒れ、日本公演と韓国公演が中止に追い込まれたが、その後療養のため演奏できなかったアメリカ・ツアーの7公演分については10月に順延となっている。

"Early Days"のミュージック・ビデオはこちらから。

(c) NME.COM / IPC Media 2014

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