ビッグ・デイ・アウト、2015年の開催なし

ビッグ・デイ・アウト、2015年の開催なし

オーストラリアのフェス、ビッグ・デイ・アウトを主催するアメリカ企業C3プレゼンツが、2015年の開催見送りを正式に発表した。

2015年のイベント予定がないにもかかわらず、この先もフェス復活の計画はないとみられている。

スポークスマンは音楽サイトの「ファスター・ラウダー」に次のように語った。

「C3プレゼンツは、世界で最も伝説と名声を誇るフェスティヴァルのひとつであるビッグ・デイ・アウトの主催者であることを誇りに思っています。何年か先には復活させるつもりですが、2015年にビッグ・デイ・アウトの開催はありません。もちろん私たちもビッグ・デイ・アウトを続けたいし、将来を楽しみにしています」

最近明らかにされたところでは、プロモーターのAJマダーはすでにビッグ・デイ・アウトには関わっておらず、また近年ビッグ・デイ・アウトで使用された会場にイベント予定はいっさい入っていない。6月13日付でオーストラリア証券投資委員会に提出された書類によると、MADJOとして事業を行っているマダーと彼の妻ジョアンナ・ワードは、このフェスティヴァルの株50%を、2012年に株主になったC3プレゼンツに委譲したとのこと。

マダーは2013年9月にビッグ・デイ・アウト役員となっていたが、同じ6月13日付で取締役を降りている。公式発表によれば2014年の本フェスは800万から1500万ドルの損失を出している。この時のヘッドライナーはパール・ジャムとアーケイド・ファイアだったが、むしろファンの記憶に残ったのはブラーが土壇場で出演を取り消したことだろう。

ブラーのキャンセル決定後、デーモン・アルバーンは、出演していればバンド最後のパフォーマンスになっていただろうとニュージーランド・ヘラルド紙に語った。「終止符を打つなら完全に前向きな感じで終わりにしたかった。ブラーはメンバーの全員にとってかけがえのないものだから。だがビッグ・デイ・アウトが僕らの望むとおりの、納得のいく精神性を持ち合わせているのか、僕はそこに凄く不安を感じた。はたして運営者としてふさわしい組織なのか、僕らの望みをしっかりサポートしてくれるのか、信頼しきれなかった」

「いろんな面においてここのオーガナイザーは僕に率直に対応してくれなかった。主催者側としてそれはおかしいじゃないか。その段階で僕は幻滅した。その一年ブラーがやってきたことを、いかなる形であれ、汚されたり傷つけられたりするのは厭だった。あのまま出ていたら、ショーは僕らの望む形にはならなかっただろう」
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