イギリスのシングル・チャート、7月6日付からストリーミングもランキングに反映

イギリスのシングル・チャート、7月6日付からストリーミングもランキングに反映

イギリスのチャートをまとめているオフィシャル・チャーツ・カンパニーはシングル・チャート作成にいよいよストリーミングのデータも反映させていくことを発表した。7月6日付のチャートからストリーミングもチャートの結果に反映されるという。

オフィシャル・チャーツ・カンパニーでは2012年5月からストリーミング・チャートをすでに別個に作成しているが、イギリスにおけるスポティファイやディーザーなどのストリーミング・サービスが特にここ一年で爆発的な伸びを見せることになり、チャートに反映させた方が妥当だという結論に至ったとビルボード誌が伝えている。

昨年だけでも74億曲がイギリスのストリーミング・サービスで再生されたという数字が出ていて、前年比で2倍を記録したという。また、イギリス・レコード産業協会(BPI)の調べでは、ストリーミングはイギリスでレコーディング音源からの収入の10パーセントを占めるようになったとも発表されている。さらに、6月に入ってからイギリスでの1週間の平均ストリーミングは2億6千万回を記録するようになっていて、ストリーミングをチャートに反映させていく情勢は整ってきていたとビルボード誌は解説している。

なお、オフィシャル・チャーツ・カンパニーでは週単位で主だったストリーミング・サービス各社からデータを受け取っているのでこれをそのままシングル・チャートに反映させていくという。

その場合、ストリーミング100回をシングル1枚の売上、もしくはダウンロード1回に相当すると設定するという。さらに30秒以上続けて聴かれなければストリーミング1回とはみなされないとのことだ。なお、ユーチューブの再生などは今回もシングル・チャートには反映されないという。今回の判断にオフィシャル・チャーツ・カンパニーのマーティン・タルボットは次のように語っている。

「オーディオ・ストリーミングは過去1年の間に類を見ない伸びを見せていて、今こそがこの重要なステップを踏み出す最適なタイミングなのです」

「イギリスのシングル・チャートは世界でも有数の重要性と影響力を誇るチャートとなっています。この可能性についてわたしたちはこれまで相当な時間をかけて検討してきましたし、現時点ではわたしたちの考えている方法論についても、さらに2014年の夏こそがオーディオ・ストリーミングを加えるべきタイミングなのだということについても、自信を持っていますよ」

また、BPI代表のジェフ・テイラーはストリーミングを反映させることで「イギリスで最も人気のあるシングルを週単位で測る決定的な尺度であるというシングル・チャートのステイタスをさらに盤石なものにさせることになる」とBBCラジオの取材に語っている。

なお、オフィシャル・チャーツ・カンパニーでは今回の措置と併行させて、ストリーミング・データを反映させた突出した売上を見せている作品のチャート、ブレイカーズ・チャートも新しく開始するとのことだ。その一方で、BPIでも今回の換算方式を導入し、ストリーミング100回を売上1枚もしくはダウンロード1回とみなす尺度をシルヴァー、ゴールド、プラチナ・ディスク認定に反映させていくという。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする