ケリー・オケレケ、黒人音楽は骨抜きにされないと受け入れられないのかと問題提起

ケリー・オケレケ、黒人音楽は骨抜きにされないと受け入れられないのかと問題提起

ブロック・パーティのケリー・オケレケはイギリスで生まれ育った黒人ミュージシャンのアイデンティティの在り方について一石を投じている。音楽サイトのノイジーへの投稿でケリーは次のように問題提起している。

「イギリスの黒人ミュージシャン全体のアイデンティティがどうあるべきかという問題は、セールスとか人口統計的な次元ではなくて、まさに制度の問題なんだよ。イギリスには人種をめぐる問題が確かにあり、これについては誰もが話題にしようとさえしないんだ」

さらにケリーはこう続けている。

「黒人のアートや表現につきものの説明というのはこういうものなんだ。メジャーな企業と白人オーディエンスに気に入られるまでそれはアンダーグラウンドでイケてるものだったっていうね。マイリー(・サイラス)がダーティ・サウスのダンスの腰つきを自身の振付に導入したことからサム・スミスの音符ひとつひとつの流れにまで至るアトランタ・ソウル愛といい、そのメッセージとはなんなのか? つまり、黒人のカルチャーというものは、骨抜きにされてこそ初めて大衆にとって魅力的になり、重要なものになるということなのか。近頃では人種的な見地から黒人音楽について語るのはあんまりイケてないのはよくわかってるつもりだし、イギリスに多人種的な文化という遺産がある中でイギリスの黒人音楽だけを分け隔てて考えるのを古臭い見方だと考える人がたくさんいることもわかってるよ。でも、MTVをつける度にぼくが思うのは、ジャスティン・ビーバーから始まってイギー・アゼリア、あるいはディスクロージャーに至るまで、白人のポップ・スターは全員がブラック・カルチャーになんかしからの負債を負っているんじゃないかということなんだよね」
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