ビョークの『バイオフィリア』アプリがニューヨーク近代美術館(MoMA)の収蔵作品に

ビョークの『バイオフィリア』アプリがニューヨーク近代美術館(MoMA)の収蔵作品に

ビョークの『バイオフィリア』のアイフォーン用アプリがニューヨーク近代美術館の収蔵作品として指定されたことが明らかになっている。携帯電話用アプリケーションとしては初のことで、美術館の建築及びデザイン部門の主任キュレーターのパオラ・アントネッリは次のように美術館のオフィシャル・サイトで説明している。

「『バイオフィリア』を収蔵作品に加えようというのはリリース時から考えていました。当時はアイパッドが発売されて1年が経った頃で、デザイナーや研究者はこぞってアイフォーンより大きくなった画面を活かしたアプリの試みに力を入れていました。しかし、人々の音楽の経験の仕方に真のイノヴェーションをもたらしたのはビョークの『バイオフィリア』だったのです。それは人々がただ受動的に音楽を受け取るのではなく、音楽やヴィジュアルのパフォーマンスと制作に参加できるものだったからです」

このアプリは収録曲10曲についてそれぞれ独立したアプリとなっていて、音楽とヴィジュアルがユーザーの操作によってそれぞれ変化していくものになっているが、アントネッリはさらに「『バイオフィリア』という言葉の科学的な意味合いは、人間とほかの生命システムとの本能的な生物学的関係を指し示すような現象に関する研究を指すものとなっています。こうした示唆に富んだ繋がりはアプリに収録された10曲の歌詞とヴィジュアルにとっても力強い背景となっているのです」とも評価している。

ニューヨーク近代美術館ではゲームなどのソフトウェアも収蔵作品に加えていて、ゲーム部門ではこれまで『パックマン』『テトリス』『塊魂』などが収蔵作品に指定されている。
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする