ザ・フレーミング・リップスのウェイン、脱退したドラムのクリフからの批判に反論

ザ・フレーミング・リップスのウェイン、脱退したドラムのクリフからの批判に反論

ザ・フレーミング・リップスのウェイン・コインは3月に脱退したドラムのクリフ・スカーロックがピッチフォーク宛てに書いた書簡でウェインを「憎しみに満ちた人間」と呼んでいることに反論している。

クリフは、オクラホマ州知事の娘でウェインの友人でもあるアーティストのクリスティーナ・フォーリンがパブリシティ用写真でアメリカ原住民の頭飾りをつけていたのを差別的だと批判したことからバンドをクビになったとピッチフォークに宛てた書簡で説明している。クリスティーンは今年の3月に自身のフェイスブックで頭飾りを被った写真を公開し、「cultural appropriation(文化的盗用)」をもじって「appropriate culturation(造語)」というキャプションをつけたところ、これが差別的だと各方面から批判を呼び、クリスティーンは謝罪表明をするに至った。しかし、ウェインは当初からクリスティーンを擁護していて、自身のインスタグラムに友人や犬がアメリカ原住民の頭飾りをつけている画像まで上げて、こうしたクリスティーン批判に答えていた。

そして、自身もクリスティーンの写真に異議を唱えたことがバンドからの自身の排除に繋がったとクリフは綴っていて、その状況を次のように振り返っている。

「ぼくはウェインからの絶え間ない言葉による暴力(それも肉体的な暴力をほのめかすもの)にも耐え忍んだけど、それは一緒に作って演奏していた音楽が大好きでしようがなかったから我慢していたわけなんだ(それにスティーヴン〔・ドローズ〕、マイケル〔・アイヴァンス〕、デレク〔・ブラウン〕は大好きだし)。だから、ぼくはウェインが(個人的には悪趣味だと思う)パブリシティ・スタントを何度もひけらかしてみせた時には目をつむっていたんだよ」

「ディアフーフがせっかく一緒にやろうと送ってきてくれたトラックをケシャとやることにしたからとウェインがさっさと捨てちゃった時にもぼくは固く口を閉ざしたよ」

これに対してウェインはローリング・ストーン誌でクリフには「強迫的で病的な虚言癖がある」と語っていて、脱退の経緯を次のように説明している。

「クリフの脱退について俺たちになにか言えることがあるとしたら、それはクリフが俺たちにとってまったく重要ではない存在だったからだということだね。それと自分がクビになった理由としていろいろ挙げていることも、そういうのは全部嘘八百なんだよ。俺たちがもう何年もクリフとやっていくために苦労したこともわかってるはずだし、俺たちにしてみれば、そこまでやるほど重要なこととはずっと思えてなかったんだよね」

「『クビにした』とさえ、俺は言いたくないよ。もう俺たちとはドラムを演奏しなくなったと、俺としてはそう思ってるんだよ。とにかく、憎しみを露わにしていくことが俺は嫌なんだよ。俺はクリフのことはほんとに大好きだったんだけど、クリフには大人げないことで起きる問題がたくさんあって、それであらゆるものに対して憎悪を向けるんだよね」

さらにアメリカ原住民の文化を軽んじたと思えることもあったかもしれないとウェインは反省するコメントもしていて、次のように謝罪している。

「今なら一部のアメリカ原住民の気持ちを深く傷つけたかもしれないとわかるし、それはすごく後悔しているよ」

(c) NME.COM / IPC Media 2014
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