メタリカのラーズ・ウルリッヒ、新作制作は「4回表に入った」と語る

メタリカのラーズ・ウルリッヒ、新作制作は「4回表に入った」と語る

かねてから2008年の『デス・マグネティック』の次回作の制作に入っていると伝えられているメタリカだが、ラーズ・ウルリッヒは作業について「4回表に入った感じかな」と語っている。

「今は決まった作業を地道にこなしてるんだよ。スタジオでリフを確かめてはそれを曲に移し変えてるところなんだ。俺たちは特に1曲仕上げたら、翌日は次の曲に行くっていうやり方はしないんだよ。リフやパートごとの作業をどんどん続けて、リフやテンポやムードを繋ぎ合わせていく感じなんだ」

特に締切なども設定しないというが、作業は順調ですでに1年近く進んでいるとラーズは明らかにしていて、夏のフェスティヴァル出演を済ませたら、本格的に楽曲を仕上げていくと説明している。「現時点では4回表に入った感じかな」とラーズは現状を説明している。

現時点では短い休みを取っているというが、5月入った時点でプロデューサーに誰を迎えるかなどといったことを詰めていくそうだ。ただ、まだソングライティングの段階の真っただ中でレコーディングは当分先とのことだ。

なお、ここ2年開催してきたオリオン・フェスティヴァルについてはスケジュールなどの関係で今年は開催を見送り、さまざまなフェスティヴァル出演を果たしていく予定になっているが、3月の南アメリカ・ツアーでも試みた、ファンによるリクエスト方式でセットリストを決定していくという。ラーズは抱負を次のように語っている。

「5月にヘルシンキで出演するんだけど、『メタル・ジャスティス』からの"ザ・フレイド・エンズ・オブ・サニティー"を演奏することになりそうな感じで、すごく楽しみにしてるんだよ。それとドイツでは『セイント・アンガー』がものすごく人気が高かったから、このアルバムの曲も弾けることになるね。これもすごく楽しいと思うよ。できるだけ、いろいろ曲は混ぜ込んでいきたいんだよ」

「それに"ザ・フレイド・エンズ・オブ・サニティー"なんかは一度もライヴでやったことがないんだよ。だから、1、2時間はみっちり練習してみないとやれないよね。でも、どこに行くにも俺たちはリハーサル・ルームをツアーとともに持ち歩いてるんだ。だから、1時間あれば、カタログのどの曲もすぐに準備はできるんだよ。もともとめちゃめちゃなセットリストを作るのが好きだし、できるだけいろいろ変えたいんだけど、2014年に関してはファンに決めてもらうってことなんだ」

なお、ヨーロッパ・ツアー終了後の最優先事項はあくまでも新作制作なのでリクエスト・ツアーを今後やるとしたら、新作が仕上がった後の来年か再来年になるとのことだ。

なお、今年のグラストンベリー・フェスティヴァルにはアーケイド・ファイアとカサビアンのヘッドライナー出演が決定しているが、現在、6月28日土曜日のヘッドライナーとしてプリンスとメタリカが賭け屋の予想での人気となっている。

大手賭け屋のパディ・パワーでは28日のヘッドライナーを予想する賭けでプリンスとメタリカの両方がオッズ2.375倍という1番人気を誇っているという。しかし、フェス運営側のエミリー・イーヴィスが今年のプリンスの出演の線はないと発言したことが先頃伝えられていて、賭け屋のウィリアム・ヒルではすでにメタリカ出演は公然の事実になったとして、28日のヘッドライナー予想の賭けをもう受け付けていないという。
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