自ら脳卒中に倒れたキンクスのデイヴ・デイヴィス、AC/DCのマルコム・ヤングにエール

自ら脳卒中に倒れたキンクスのデイヴ・デイヴィス、AC/DCのマルコム・ヤングにエール

先頃病気療養に専念していると発表され、一部では脳卒中に遭ったのではないかと噂されているAC/DCのマルコム・ヤングに対してザ・キンクスのデイヴ・デイヴィスがエールを贈っている。

「絶対に諦めちゃだめだよ」と2004年に自身も脳卒中で倒れたデイヴはフェイスブックで綴っている。「脳味噌と自分の心になんだってできるんだと言い聞かせていくこともまた治療の一部なんだよ」。

マルコムが脳卒中に倒れたというのはあるブログで伝えられたことで、バンドはこの真偽についてはなにもコメントしていない。しかし、このブログがバンドは引退を決意したと伝えていたのに対して先週発表された声明でバンドは引退を否定し、マルコムについては「病気療養のためバンド活動から離れることになった」とだけ伝えられていた。

なお、問題のブログではマルコムの具合についてバンドで音合わせをしたところ、マルコムにギターが弾けなくなっていたことがわかり、そこから脳卒中を起こしていることが明らかになったと伝えていたが、デイヴは次のようなアドヴァイスを綴っている。

「マルコム・ヤングの身体が現在どういう状態にあるのか俺にはまったくわからないけど、手の運動は必ず続けた方がいいよ。硬貨を床から拾い上げたり、平らな面の上からピンをつまみあげたり、唇の端を親指で触ってみて、その運動をどんどんどんどん速くしていってみるとか、そういう運動をね」

「それから寝る前には必ず自分が一番最高のソロを弾いているところを想像してみるのを毎晩をやること。あと、自分にとって大切な手癖とかおかずとかを思い出して、それを繰り返し繰り返し頭の中で弾いてみること。治療と回復のプロセスでは、前向きな思いと周囲の励ましとサポートが一番重要なものになってくるから」

デイヴ自身は2004年7月30日に脳卒中に襲われた時のことを次のようにローリング・ストーン誌に振り返っている。

「インタヴューを何本か終わらせた後で、なんだかふらふらしてきてね。そのまま表に出て、歩道に倒れこんじゃったんだよね」

当初デイヴは身体の右半分が麻痺を起こしていたが、その後、すっかり身体は元通りになったという。2007年と昨年にはソロ・アルバムもリリースし、昨年の春にはライヴへの復帰も果たすことになった。

「去年初めてやったライヴがそのまま最後のライヴになるんじゃないかと不安にも感じてたんだけど、ただ信じてやるしかないんだよね。だからね、マルコムのキャリアが終わったなどと軽々しく言うのはなんのためにもならないんだよ」

なお、AC/DCは先週発表した声明で「バンドは音楽制作を続けます」と宣言している。
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