The Mirraz @ Shibuya O-EAST

The Mirraz @ Shibuya O-EAST - all pics by 古溪 一道all pics by 古溪 一道
The Mirrazの恒例ハロウィン・ライヴ。この日だけのスペシャル・グッズやスペシャル・ドリンクが販売されたり、仮想入場すればDVDやお菓子がもらえたり、さらには仮装大賞から重大発表まで飛び出すという。ドキドキしながら道玄坂に繰り出すと、周囲のライヴハウスでもイベントが行われていることもあり、カオスに次ぐカオス。そして会場であるShibuya O-EASTは、あちこちがキラキラモールやジャック・オー・ランタンで彩られ、そして何より殆どの人が気合いを入れて仮装してきており、もうパーティ・ムード満載! ちなみに、トイレまでダークな照明と装飾が施されており、小心者の私は黒いでっかい蜘蛛を見て本気でビグッとなってしまいました……。

The Mirraz @ Shibuya O-EAST
そして、いよいよ客電が落ち、SEが流れ出す……ん? ざわめくフロア。そして現れた4人は……サポートドラムの新谷元輝はどう見てもアムロ、ということは佐藤真彦(G)はガルマか。それなら、畠山承平(Vo&G)はただの白スーツのように見えてシャア? そして、黄色いワンピース姿の中島ケイゾー(B)はララァか! 探り探りなところもあったけれど、今年のミイラズの仮装はガンダム縛りであることを把握。そして、1曲目の“NEW WORLD”がはじまると、フロアには定番のミイラをはじめとして、全身タイツ的なミッキーや旬なあまちゃんたちといった仮装オーディエンスが、一気に踊り出す。うーん、壮観! みんなメイクが落ちるのも、衣装が乱れるのも、気にしていないところが素晴らしい。そして畠山の最初のMCは「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差でないことを、教えてやる!」……そして、この後も、メンバー総出でふんだんにガンダムの名台詞を盛り込んでいくのであった(笑)。ドラムから始まる時は、元輝が「アムロ、いきまーす!」と叫び、ベースからはじまる時は、畠山がケイゾーに「ララァ、私を導いてくれ」と言うのは、最早決め台詞。特に小芝居感がたっぷりだったのは、「こないだ新潟でライヴをして……」と畠山が話し出し、お、珍しく普通にMCか?と思いきや“ただいま、おかえり”を演奏する前に、(新潟出身の)真彦が「ただいま」と言い、オーディエンスが「おかえり」と返すというくだりをやらせたというエピソードから、真彦が「シャア、図ったな!」と叫び、畠山が「君はいい友人で、君の父上がいけないんだよ」と言い、真彦が「無駄死にはしない!」と言うという……まだライヴ中盤なのに、ガルマ死んじゃったよ。

The Mirraz @ Shibuya O-EAST
しかし、カンペを見ながらだったけれど(笑)、こういう場面も含めて、ミイラズのおもてなし感はハンパなかった。ステージは星やイルミネーションで装飾されていたが、さらに“WAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!!!!!!!!!!”では火柱が立ち上がり、“シスター”ではバックに星空が瞬く。そして殆どノンストップで楽曲を畳み掛けていき、白スーツで跪いて惹きまくる畠山もカッコよかったんだけど……ケイゾーのララァが視界に入ると、どうも集中力が散ってしまうという(笑)。まあ、それもこの日ならではか。

The Mirraz @ Shibuya O-EAST
The Mirraz @ Shibuya O-EAST
終盤になると、畠山は衣装チェンジでステージを捌け、ケイゾーがユルーく繋ぐ。まず「楽しいね、女装」と笑顔を見せつつも、背中が止まらなくて養生テープで止めていることを告白(!)。元輝には「悩んでないアムロ」と言い当て、真彦とは「もう死んでるんだよね」と言うと、真彦が「遺影みたいな感じで」というムチャクチャに設定づけるという(笑)。そうこうしているうちに、畠山がこれぞシャアな赤い衣装を身に纏って登場! でも、見えづらいみたいで即効でマスクは外していましたが。そして、ここで予告していた重大発表。それは、元輝が正式メンバーになるということだった! 冒頭からタイトなドラムと息の合ったパフォーマンスに、メンバー脱退で過った不安が完全に吹き消されてはいたが、こんなに早くその発表が聞けるとは。畠山は「カッコいいと思っていた奴らが揃った。これからどんどんカッコよくなるんでよろしく!」と宣言。そして、新メンバーを迎えた1曲目となった“スーパーフレア”では、それを歓迎するようにクラウドサーフィンの嵐! そして“ラストナンバー”では隅々まで踊りまくり、“いつまでたってもイスタンブール”では銀テープが飛んで、華やかなフィナーレとなった。

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そしてアンコールでは、衣装を変えてステージへ。ここで、仮装大賞を発表すると(大賞は「家にあったから着てきた」という『ショムニ』コスプレの男性と、段ボールの電車まで作った『電車男』姿の女性二人でした)、出来立てほやほやの新曲を披露。強く優しいメロディは、今の彼らを示唆しているようだった。そしてラストの“5.5.5st”まで、楽しみ尽くして幕を下ろした。世間のハロウィン・フィーヴァーを先取りしていたとも言える、この恒例イベント。また、来年お会いしましょう!……の前に、新たなるミイラズに期待!(高橋美穂)
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